化学物質詳細情報

ヘキサクロロシクロペンタジエン

chem_id:SEJ00039

CAS RN®:77-47-4

化学物質名(和名):ヘキサクロロシクロペンタジエン

化学物質名(英名):HEXACHLOROCYCLOPENTADIENE

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化学物質名(別名)

物質名称 出典
ヘキサクロロシクロペンタジエン 環境分析法(その他) 他
Cyclopentadiene, hexachloro- OECD_HPV_SIDS(SIDS:Screening Information Data Set)
hexachlorocyclopentadiene 環境分析法(その他) 他
Hexachlorocyclopentadiene (HCCPD) Integrated Risk Information System

物性情報

物性項目 最小値 最大値 単位 物性 出典
外観 黄~琥珀色の液体 KIS-NET
臭気 刺激臭 KIS-NET
その他特徴 腐食性物質 KIS-NET
分子量 272.75 KIS-NET
比重 1.71 KIS-NET
比重測定温度 15.5 deg C KIS-NET
蒸気密度 9.42 KIS-NET
オクタノール/水分配係数 3.99 3.99 KIS-NET
融点 -9.9 deg C KIS-NET
沸点 239 deg C KIS-NET
混合発火危険性程度 ナトリウムと接触すると爆発しうる。 KIS-NET
熱分解性 加熱すると分解して毒性のCl ̄のガスを発する。 KIS-NET

用途

該当データがありません。

環境基準

該当データがありません。

法規制

※基準値等の詳細については、リスクタブの「基準値等」をご覧ください。
法令名称 物質リストの名称 通し番号 対象物質名 リンク
化審法(規制等)【H21改正前】 化審法第三種監視化学物質(改正前) 215 ヘキサクロロシクロペンタジエン LINK
化審法(既存物質情報) 既存点検(生態影響) ヘキサクロロシクロペンタジエン LINK
化管法(PRTR)【平成20年改正後】 化管法(PRTR)第二種指定化学物質 83 ヘキサクロロシクロペンタジエン LINK
毒劇法 毒物_指定令 第1条第26号の2 ヘキサクロロシクロペンタジエン LINK

注釈

(注1) 同一物質に限らず関連が深いと考えられる法規制を掲載しています。詳細な情報はリンク先をご参照ください。

(注2) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。

対策等

該当データがありません。

PRTR制度

該当データがありません。

環境中濃度測定値

年度 都道府県 調査名 媒体 検出地点数 調査地点数 検出検体数 調査検体数 最小値 最大値 算術平均 幾何平均 検出下限 単位 備考
1981 全国 化学物質と環境(環境省) 水質 0 6 0 18 (0.2) μg/L
1981 全国 化学物質と環境(環境省) 底質 0 6 0 18 (0.02~20) μg/g-dry
2021 全国 化学物質と環境(環境省) 水質 0 13 0 13 (0.00015) μg/L

注釈

複数の情報源のデータを一つの表で記載するために、情報源によって異なる定義の数値を記載していますのでご注意ください。

(注1) 有害大気汚染物質モニタリング:地点数、検体数、年平均値の最大、最小、平均を表しています。

 検出地点数:調査地点のうち月1回以上の頻度で1年間にわたって測定した地点数
 調査地点数:全調査地点数(年平均値として評価することができないデータも含めた数値)
 検出検体数:調査地点のうち月1回以上の頻度で1年間にわたって測定した地点における検体数
 調査検体数:全検体数(年平均値として評価することができないデータも含めた数値)

 最小値:調査地点のうち月1回以上の頻度で1年間にわたって測定した地点の年平均値の最小値
 最大値:調査地点のうち月1回以上の頻度で1年間にわたって測定した地点の年平均値の最大値
 算術平均:調査地点のうち月1回以上の頻度で1年間にわたって測定した地点の年平均値の算術平均(有効数字3桁目を四捨五入)

(注2) 要調査モニタリング:環境省「要調査項目等存在状況調査結果」に記載された物質(要調査対象物質以外の物質などを含む)について記載しました。値の算出方法に関しては データの出典ページをご参照ください。シアナミド(2014年度)、銅およびその化合物(2016年度)については、資料内で下限値が統一されておらず、分析結果の表内の値を採用しました。なお、算出前の値に関しては 環境省HPをご参照ください。

* : 2021年度の1,2,5,6,9,10-ヘキサブロモシクロドデカンについては、各異性体(α、β、γ、δ、ε)の集計値です。

(注3) 黒本調査:捕捉説明として、以下の記載を参照ください(環境省「化学物質と環境 化学物質環境調査結果概要一覧表」より)。

* : 同族体その他該当物質ごとの検出下限値の合計とした。

** : 水素化テルフェニルについては、標準物質(工業製品)のクロマトグラムにおいて得られた7本のピークのうち、分子量242のものをHT242a~HT242dとし、分子量236のものをHT236a~HT236cとして測定、定量した。

*** : ジエチルビフェニルについては、標準物質(工業製品)のクロマトグラムにおいて得られた4本のピークを DDa~DDdとして測定、定量した。

**** : ジベンジルトルエンについては、標準物質(工業製品)のクロマトグラムにおいて得られた7本のピークを DTa~DTgとして測定、定量した。

***** : HCH類の大気については、2003年度から2008年度に用いた大気試料採取装置の一部からHCH類が検出され、HCH類の測定に影響を及ぼすことが判明したが、個別のデータについて影響の有無を遡って判断することが困難であるため、この期間の全てのデータについて欠測扱いとすることとした。

****** : 2009年度のペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)及びペルフルオロオクタン酸(PFOA)の調査は、直鎖のオクチル基を有するn-ペルフルオロオクタンスルホン酸及びn-ペルフルオロオクタン酸を分析対象としている。ただし、ペルフルオロオクタン酸(PFOA)の生物では、オクチル基が分鎖状の異性体が含まれる可能性を否定できていない。

******* : 2017年度のアルキル基の炭素数が12以外のポリ(オキシエチレン)=アルキルエーテル類の調査は、組成を推計した工業製品を用いて環境試料中の濃度を定量した。このため、アルキル基の炭素数が12以外のポリ(オキシエチレン)=アルキルエーテル類の結果については、参考値として掲載している。

(注4) MOE_公共用水域測定結果:「水質汚濁に係る環境基準(人の健康の保護に関する環境基準)」を超えた地点数と調査地点数を下記のように掲載しています。なお、備考の基準値は当該年度における値です。

 検出地点数:基準を超えた地点数
 調査地点数:全調査地点数

農薬出荷量

該当データがありません。

製造輸入量

該当データがありません。

急性・慢性試験値

試験種別 生物種 経路 エンドポイント 暴露時間 暴露時間単位 最小値 最大値 単位 毒性記述
急性・慢性毒性 ラット 経気道 LC50 4 時間 1600 1600 ppb
急性・慢性毒性 マウス 経気道 LCL0 7 時間 1500 1500 ppb
急性・慢性毒性 ウサギ 経気道 LCL0 7 時間 1500 1500 ppb
急性・慢性毒性 モルモット 経気道 LCL0 7 時間 3200 3200 ppb

発がん性評価

評価機関 評価結果 評価結果詳細 リンク
IRIS E 異なった種を対象とした少なくとも2つの適切な動物試験で発がん性の証拠が得られなかった物質又は、適切な疫学的調査及び動物試験で発がん性の証拠が得られなかった物質
ACGIH A4 発がん性物質として分類できない物質

注釈

(注) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。

生態毒性

年度 物質名 試験種別 生物種 エンドポイント 結果 単位 備考
2005 ヘキサクロロシクロペンタジエン ミジンコ急性遊泳阻害試験 48時間 半数影響濃度 甲殻類 EC50 0.0091 ㎎/L
2005 ヘキサクロロシクロペンタジエン 魚類急性毒性試験 96時間 半数致死濃度 魚類 LC50 0.014 ㎎/L

注釈

*1 ガイドラインの規定により、0-48時間の毒性値を求めた

*2 化学物質審査規制法の第三種監視化学物質相当であるかを判定する際に考慮した、ばく露開始後120時間の毒性値

*3 四塩化無水フタル酸は水溶液中で100%分解し、分解物としてテトラクロロフタル酸を生成するため、このテトラクロロフ タル酸(CAS No. 632-58-6)として実施した結果

*4 参考値

*5 追加試験結果

*6 pH調整有り

*7 設定濃度に基づく毒性値

*8 実測濃度に基づく毒性値

*9 羽化率及び変態速度より求めた毒性値

*10 変態速度より求めた毒性値

リスク評価関連文書の情報源

年度 評価組織名 リスク評価書名 巻・号 判定 備考 リンク
1991 IPCS EHC Hexachlorocyclopentadiene (EHC 120, 1991) - LINK
2001 EPA IRIS Hexachlorocyclopentadiene (HCCPD) ( last_significant_revision : 2001/07/05) - LINK
2005 ACGIH ACGIH 2005 -
2005 IPCS ICSC ICSC:1096 HEXACHLOROCYCLOPENTADIENE (Date of Peer Review: October 2005) - LINK
2006 BUA BUA Report ISBN=3-527-27870-2 -
2008 ECB EU_RAR ECB#401 / Priority List#4 -
2008 OECD HPV SIDS Chemicals -

分類と表示

規制名称 種別 名称
EU 67/548/EEC Risk Phrases R22
EU 67/548/EEC Risk Phrases R24
EU 67/548/EEC Risk Phrases R26
EU 67/548/EEC Risk Phrases R34
EU 67/548/EEC Risk Phrases R50/53
EU 67/548/EEC Safety Phrases S1/2
EU 67/548/EEC Safety Phrases S25
EU 67/548/EEC Safety Phrases S39
EU 67/548/EEC Safety Phrases S45
EU 67/548/EEC Safety Phrases S53
EU 67/548/EEC Safety Phrases S60
EU 67/548/EEC Safety Phrases S61

基準値等

該当データがありません。

許容濃度等

種類 単位 評価機関名
TLV 0.01 ppm ACGIH

注釈

(注) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。

PRTR対象物質選定基準

選定基準およびクラス
経口慢性クラス-3
吸入慢性クラス-1
総合製造輸入量クラス2
生態毒性クラス-1

事故事例

該当データがありません。

事故時処理内容

事故時処理内容
水噴霧
防止堤で囲む

環境分析法

年度 出典id 分析法id 出典名 分析法名 媒体名
1980 12 578 化学物質分析法開発調査報告書(昭和55年度) ▲ヘキサクロロ-1,3-ブタジエン;ヘキサクロロシクロペンタジエンの分析法 水、底質
1984 92 10720 Methods for Organic Chemical Analysis of Municipal and Industrial Wastewater (40 CFR Part # 136 App A) EPA612: Chlorinated Hydrocarbons
1984 92 10724 Methods for Organic Chemical Analysis of Municipal and Industrial Wastewater (40 CFR Part # 136 App A) EPA625: Acids and Base/Neutrals including PCBs
1986 99 10753 Test Methods for Evaluating Solid Waste: Physical/Chemical Methods (EPA 530/SW-846) EPA8081: ORGANOCHLORINE PESTICIDES, HALOWAXES AND PCBs AS AROCLORS BY GAS CHROMATOGRAPHY: CAPILLARY COLUMN TECHNIQUE
1986 99 10756 Test Methods for Evaluating Solid Waste: Physical/Chemical Methods (EPA 530/SW-846) EPA8120A: CHLORINATED HYDROCARBONS BY GAS CHROMATOGRAPHY
1986 99 10761 Test Methods for Evaluating Solid Waste: Physical/Chemical Methods (EPA 530/SW-846) EPA8270B: SEMIVOLATILE ORGANIC COMPOUNDS BY GAS CHROMATOGRAPHY/MASS SPECTROMETRY (GC/MS): CAPILLARY COLUMN TECHNIQUE
1986 99 10889 Test Methods for Evaluating Solid Waste: Physical/Chemical Methods (EPA 530/SW-846) EPA8120: Chlorinated Hydrocarbons
1987 101 10735 EPA Method 525: Organic Compounds in Drinking Water by LSE/GC/MS Rev. 2.1 EPA525: Organic Compounds in Drinking Water by LSE/GC/MS
1995 98 10728 Methods for the Determination of Organic Compounds in Drinking Water, Supplement III (EPA 600/R-95-131) EPA505: Organohalide Pesticides & PCB Products by GC
2020 154 12523 化学物質分析法開発調査報告書(令和元年度)【修正追記版】 ◯ヘキサクロロエタン(別名:ペルクロロエタン;1,1,1,2,2,2-クロロエタン;六塩化エタン);ヘキサクロロシクロペンタジエンの分析法(GC/MS)(水質)

注釈

(注) 分析法名の先頭の記号は報告書に記載された分析方法の適用の可否を次のように整理した結果です。
  ◯:検討された対象物質・媒体の全てについて使用に適している。
  ●:検討された対象物質・媒体の一部に関してのみ使用に適している。
  ▲:検討された対象物質・媒体の全てに関して使用が困難である。

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