化学物質詳細情報

第3ブタノール
chem_id:KUS00046
CAS RN®:75-65-0
化学物質名(和名):第3ブタノール
化学物質名(英名):2-METHYL-2-PROPANOL
分子式:C4H10O
示性式:(CH3)3COH
SMILES:OC(C)(C)C
RTECS:EO1925000

構造式75-65-0

化学物質名(別名)

物質名称 出典
2-メチルプロパン-2-オール 環境分析法(化学物質分析法開発調査報告書) 他
2-メチルプロパン-2-オール(別名:tert-ブチルアルコール) 化学物質の製造輸入数量 他
2-メチルプロパン-2-オール(別名tert-ブチルアルコール) JapanChallenge優先情報収集対象物質リスト
tert-ブチルアルコール 環境分析法(化学物質分析法開発調査報告書) 他
t-ブタノール 環境分析法(化学物質分析法開発調査報告書)
ブチルアルコール 経済産業省-製造輸入量
第3ブタノール 環境分析法(化学物質分析法開発調査報告書) 他
2-METHYL-2-PROPANOL KIS-NET
2-methylpropan-2-ol 経済産業省-製造輸入量 他
t-butanol logP実測値(文献調査)-Chemical Reviews vol 71 Number 6 December 1971 他
t-Butyl alcohol EHCs 他
tert-BUTANOL ACGIH許容濃度 他
2-メチル-2-プロパノール 環境分析法(化学物質分析法開発調査報告書) 他
tert-ブタノール 環境分析法(化学物質分析法開発調査報告書) 他
t-ブチルアルコール 環境分析法(化学物質分析法開発調査報告書)
トリメチルカルビノール 環境分析法(化学物質分析法開発調査報告書)
ブタノール 環境分析法(化学物質分析法開発調査報告書)

物性情報

物性項目 最小値 最大値 単位 物性 出典
外観 無色の液体又は斜方晶系のプリズム型ないし板状の結晶。 KIS-NET
臭気 カンフル様臭気 KIS-NET
分子量 74.12 74.14 KIS-NET
比重 0.75 0.78 KIS-NET
比重測定温度 20 20 deg C KIS-NET
蒸気密度 2.55 2.55 KIS-NET
溶解度記述 水に易溶 KIS-NET
蒸気圧(25℃) 42 42 hPa KIS-NET
蒸気圧 40 40 hPa KIS-NET
蒸気圧測定温度 24.5 24.5 deg C KIS-NET
オクタノール/水分配係数 0.35 0.37 KIS-NET
融点 25.3 25.6 deg C KIS-NET
沸点 82.41 82.8 deg C KIS-NET
燃焼性 熱又は炎に曝すと危険な火災を起こす。炎に触れれば蒸気の形で中等度の曝発を起こす。 KIS-NET
発火点 480 480 deg C KIS-NET
引火点 10 10 deg C KIS-NET
爆発範囲 2.4 2.4 % KIS-NET
濃縮性 無し~低い KIS-NET
代謝性 二級アルコールに比べて容易に分解されず、比較的長く体内にたまる。ラットの腹腔内投与実験では半減期は13時間であったEサギの経口投与では24.4%がグルクロン酸抱合をうけて尿中に排泄された。 KIS-NET
生物分解性 難分解性 METI_既存点検
生物濃縮性 低濃縮性 METI_既存点検
オクタノール/水分配係数 0.41 0.41 LogP文献調査(ChemicalReviews Vol.71)
オクタノール/水分配係数 0.57 0.57 LogP文献調査(ChemicalReviews Vol.71)
オクタノール/水分配係数 0.06 0.06 LogP文献調査(ChemicalReviews Vol.71)
オクタノール/水分配係数 0.59 0.59 LogP文献調査(ChemicalReviews Vol.71)
オクタノール/水分配係数 0.52 0.52 LogP文献調査(ChemicalReviews Vol.71)
オクタノール/水分配係数 0.61 0.61 LogP文献調査(ChemicalReviews Vol.71)
オクタノール/水分配係数 0.37 0.37 LogP文献調査(ChemicalReviews Vol.71)

用途

用途
輸出
中間物
合成樹脂
希釈剤

環境基準

該当データがありません。

法規制

※基準値等の詳細については、リスクタブの「基準値等」をご覧ください。
法令名称 物質リストの名称 通し番号 対象物質名 リンク
化審法(規制等)【H21改正前】 化審法第二種監視化学物質(改正前) 703 2-メチルプロパン-2-オール(別名:tert-ブチルアルコール) LINK
化審法(既存物質情報) Japanチャレンジ 2-メチルプロパン-2-オール(別名tert-ブチルアルコール) LINK
化審法(既存物質情報) 既存点検(分解性・蓄積性) tert-ブチルアルコール LINK
化審法(既存物質情報) 既存点検(生態影響) 2-メチルプロパン-2-オール LINK
化審法(規制等)【H21改正後】 化審法優先評価化学物質 44 2-メチルプロパン-2-オール(別名:tert-ブチルアルコール) LINK

注釈

(注1) 同一物質に限らず関連が深いと考えられる法規制を掲載しています。詳細な情報はリンク先をご参照ください。

(注2) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。

対策等

該当データがありません。

PRTR制度

該当データがありません。

環境中濃度測定値

年度 都道府県 調査名 媒体 検出地点数 調査地点数 検出検体数 調査検体数 最小値 最大値 算術平均 幾何平均 検出下限 単位 備考
1979 全国 化学物質と環境(環境省) 水質 0 10 0 30 (100~1,000) μg/L
1979 全国 化学物質と環境(環境省) 底質 0 10 0 30 (1.0~10.0) μg/g-dry
1995 全国 化学物質と環境(環境省) 水質 0 11 0 33 (2) μg/L
1995 全国 化学物質と環境(環境省) 大気 5 5 12 14 20 250 (20) ng/m3
1995 全国 化学物質と環境(環境省) 底質 0 11 0 33 (0.21) μg/g-dry
2013 全国 化学物質と環境(環境省) 水質 23 23 23 23 0.059 2.3 (0.02) μg/L

注釈

複数の情報源のデータを一つの表で記載するために、情報源によって異なる定義の数値を記載していますのでご注意ください。

(注1) 有害大気汚染物質モニタリング:地点数、検体数、年平均値の最大、最小、平均を表しています。

 検出地点数:調査地点のうち月1回以上の頻度で1年間にわたって測定した地点数
 調査地点数:全調査地点数(年平均値として評価することができないデータも含めた数値)
 検出検体数:調査地点のうち月1回以上の頻度で1年間にわたって測定した地点における検体数
 調査検体数:全検体数(年平均値として評価することができないデータも含めた数値)

 最小値:調査地点のうち月1回以上の頻度で1年間にわたって測定した地点の年平均値の最小値
 最大値:調査地点のうち月1回以上の頻度で1年間にわたって測定した地点の年平均値の最大値
 算術平均:調査地点のうち月1回以上の頻度で1年間にわたって測定した地点の年平均値の算術平均(有効数字3桁目を四捨五入)

(注2) 要調査モニタリング:環境省「要調査項目等存在状況調査結果」に記載された物質(要調査対象物質以外の物質などを含む)について記載しました。値の算出方法に関しては データの出典ページをご参照ください。シアナミド(2014年度)、銅およびその化合物(2016年度)については、資料内で下限値が統一されておらず、分析結果の表内の値を採用しました。なお、算出前の値に関しては 環境省HPをご参照ください。

* : 2021年度の1,2,5,6,9,10-ヘキサブロモシクロドデカンについては、各異性体(α、β、γ、δ、ε)の集計値です。

(注3) 黒本調査:捕捉説明として、以下の記載を参照ください(環境省「化学物質と環境 化学物質環境調査結果概要一覧表」より)。

* : 同族体その他該当物質ごとの検出下限値の合計とした。

** : 水素化テルフェニルについては、標準物質(工業製品)のクロマトグラムにおいて得られた7本のピークのうち、分子量242のものをHT242a~HT242dとし、分子量236のものをHT236a~HT236cとして測定、定量した。

*** : ジエチルビフェニルについては、標準物質(工業製品)のクロマトグラムにおいて得られた4本のピークを DDa~DDdとして測定、定量した。

**** : ジベンジルトルエンについては、標準物質(工業製品)のクロマトグラムにおいて得られた7本のピークを DTa~DTgとして測定、定量した。

***** : HCH類の大気については、2003年度から2008年度に用いた大気試料採取装置の一部からHCH類が検出され、HCH類の測定に影響を及ぼすことが判明したが、個別のデータについて影響の有無を遡って判断することが困難であるため、この期間の全てのデータについて欠測扱いとすることとした。

****** : 2009年度のペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)及びペルフルオロオクタン酸(PFOA)の調査は、直鎖のオクチル基を有するn-ペルフルオロオクタンスルホン酸及びn-ペルフルオロオクタン酸を分析対象としている。ただし、ペルフルオロオクタン酸(PFOA)の生物では、オクチル基が分鎖状の異性体が含まれる可能性を否定できていない。

******* : 2017年度のアルキル基の炭素数が12以外のポリ(オキシエチレン)=アルキルエーテル類の調査は、組成を推計した工業製品を用いて環境試料中の濃度を定量した。このため、アルキル基の炭素数が12以外のポリ(オキシエチレン)=アルキルエーテル類の結果については、参考値として掲載している。

(注4) MOE_公共用水域測定結果:「水質汚濁に係る環境基準(人の健康の保護に関する環境基準)」を超えた地点数と調査地点数を下記のように掲載しています。なお、備考の基準値は当該年度における値です。

 検出地点数:基準を超えた地点数
 調査地点数:全調査地点数

農薬出荷量

該当データがありません。

製造輸入量

年度 出典 官報公示整理番号 官報公示整理番号の名称 範囲下限(または合計数量) 範囲上限(または合計数量)
2001 化学物質の製造・輸入量に関する実態調査 2-3049 ブチルアルコール 100000.00 1000000.00
2003 化審法監視物質告示 125763 125763
2004 化審法監視物質告示 168407 168407
2005 化審法監視物質告示 167033 167033
2006 化審法監視物質告示 158470 158470
2007 化審法監視物質告示 188893 188893
2008 化審法監視物質告示 200011 200011
2009 化審法監視物質告示 271232 271232

注釈

(注) 「範囲下限(または合計数量)」と「範囲上限(または合計数量)」が同じ値の場合には「合計数量」を表します。

急性・慢性試験値

該当データがありません。

発がん性評価

評価機関 評価結果 評価結果詳細 リンク
ACGIH A4 発がん性物質として分類できない物質

注釈

(注) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。

生態毒性

年度 物質名 試験種別 生物種 エンドポイント 結果 単位 備考
21 2-メチルプロパン-2-オール 藻類生長阻害試験 速度法0-72時間 半数影響濃度 藻類 EC50 >110 ㎎/L *1
21 2-メチルプロパン-2-オール 藻類生長阻害試験 速度法0-72時間 無影響濃度 藻類 NOEC 110 ㎎/L *1
21 2-メチルプロパン-2-オール ミジンコ急性遊泳阻害試験 48時間 半数影響濃度 甲殻類 EC50 >110 ㎎/L
21 2-メチルプロパン-2-オール 魚類急性毒性試験 96時間 半数致死濃度 魚類 LC50 >120 ㎎/L

注釈

*1 ガイドラインの規定により、0-48時間の毒性値を求めた

*2 化学物質審査規制法の第三種監視化学物質相当であるかを判定する際に考慮した、ばく露開始後120時間の毒性値

*3 四塩化無水フタル酸は水溶液中で100%分解し、分解物としてテトラクロロフタル酸を生成するため、このテトラクロロフ タル酸(CAS No. 632-58-6)として実施した結果

*4 参考値

*5 追加試験結果

*6 pH調整有り

*7 設定濃度に基づく毒性値

*8 実測濃度に基づく毒性値

*9 羽化率及び変態速度より求めた毒性値

*10 変態速度より求めた毒性値

リスク評価関連文書の情報源

年度 評価組織名 リスク評価書名 巻・号 判定 備考 リンク
1987 IPCS EHC Butanols - four isomers (EHC 65, 1987) - LINK
2005 ACGIH ACGIH 2005 -
2007 NEDO 有害性評価書 (評価書No.1~100番台:財団法人化学物質評価研究機構、独立行政法人製品評価技術基盤機構(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構委託事業)/200番台:独立行政法人製品評価技術基盤機構/300番台:財団法人化学物質評価研究機構(経済産業省委託事業)) 評価書No.214 2-メチルプロパン-2-オール(別名:tert-ブチルアルコール) (公表・更新年月 : 2007/06) - LINK
2008 IPCS ICSC ICSC:0114 tert-BUTANOL (Date of Peer Review: April 2008) - LINK
2009 日本産業衛生学会 Recommendation of Occupational Exposure Limits 2008-2009 - LINK
2017 環境省 化学物質の環境リスク評価 15巻 健康リスク NO14 C LINK
2017 環境省 化学物質の環境リスク評価 15巻 生態リスク NO14 C LINK

分類と表示

該当データがありません。

基準値等

該当データがありません。

許容濃度等

種類 単位 評価機関名
TLV 100.00 ppm ACGIH
OEL 50 ppm 日本産業衛生学会
OEL 150 mg/m3 日本産業衛生学会

注釈

(注) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。

PRTR対象物質選定基準

該当データがありません。

事故事例

該当データがありません。

事故時処理内容

事故時処理内容
水噴霧
避難を検討する
防止堤で囲む

環境分析法

年度 出典id 分析法id 出典名 分析法名 媒体名
1977 9 444 化学物質環境調査分析方法報告書(昭和52年度) ◯n-ブタノール;2-エチルヘキサノール;s-ブタノール;t-ブタノールの分析法
1995 32 1007 化学物質分析法開発調査報告書(平成6年度) ●2-プロペン-1-オール;n-ブタノール;1-プロパノール;2-プロパノール;s-ブタノール;t-ブタノール;エチレンクロロヒドリン;2-プロピン-1-オールの分析法 水、底質
1995 32 1023 化学物質分析法開発調査報告書(平成6年度) ◯2-プロペン-1-オール;n-ブタノール;1-プロパノール;2-プロパノール;t-ブタノールの分析法 大気
2013 128 11756 化学物質分析法開発調査報告書(平成24年度)【修正追記版】 ◯2-メチルプロパン-2-オール(別名:t-ブチルアルコール;ダイ3ブタノール;トリメチルカルビノール;ブタノール)の分析法(GC/MS)(水質)

注釈

(注) 分析法名の先頭の記号は報告書に記載された分析方法の適用の可否を次のように整理した結果です。
  ◯:検討された対象物質・媒体の全てについて使用に適している。
  ●:検討された対象物質・媒体の一部に関してのみ使用に適している。
  ▲:検討された対象物質・媒体の全てに関して使用が困難である。

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