化学物質詳細情報

モノチオリン酸-O,O-ジエチル-O-p-ニトロフェニル
chem_id:KKD00007
CAS RN®:56-38-2
化学物質名(和名):モノチオリン酸-O,O-ジエチル-O-p-ニトロフェニル
化学物質名(英名):PARATION
分子式:C10H14NO5PS
示性式:(C2H5O)P(=S)OC6H4NO2
SMILES:CCOP(=S)(OCC)Oc1ccc(cc1)N(=O)=O
RTECS:TF4550000

構造式56-38-2

化学物質名(別名)

物質名称 出典
エチルパラチオン 環境分析法(その他) 他
ジエチルパラニトロフエニルチオホスフエイト 毒物及び劇物取締法(毒劇法)
ジエチルパラニトロフェニルチオホスフェイト(別名パラチオン) 土壌汚染対策法 他
ジエチルパラニトロフェニルチオホスフェート 農薬取締法 農薬出荷量と原体・商品・登録・失効情報(農薬要覧/農林水産消費安全技術センターHP)、農薬の農作物等における残留基準(環境省HP)
パラチオン 食品衛生法(ポジティブリスト)
パラチオン(エチルパラチオン) 環境基本法 要調査項目
モノチオリン酸-O,O-ジエチル-O-p-ニトロフェニル KIS-NET
ethyl parathion 環境分析法(その他) 他
PARATHION logP実測値(文献調査)-Chemical Reviews vol 71 Number 6 December 1971 他
PARATION KIS-NET

物性情報

物性項目 最小値 最大値 単位 物性 出典
外観 淡黄色の液体 KIS-NET
分子量 291.28 291.28 KIS-NET
比重 1.26 1.26 KIS-NET
比重測定温度 25 25 deg C KIS-NET
溶解度記述 水に不溶 KIS-NET
蒸気圧 5.7e-06 5.7e-06 hPa KIS-NET
蒸気圧測定温度 20 20 deg C KIS-NET
オクタノール/水分配係数 3.4 3.93 KIS-NET
融点 6 6 deg C KIS-NET
沸点 375 375 deg C KIS-NET
燃焼性 熱や炎にさらされると燃える。 KIS-NET
酸アルカリ分解性 中性ないし弱酸性では比較的安定,アルカリ溶液では容易に加水分解される。 KIS-NET
熱分解性 熱に分解,高温下O,S-ジエチル体へと異性化する。 KIS-NET
酸塩基安定性  酸に安定でアルカリに不安定 KIS-NET
熱安定性    不安定 KIS-NET
オクタノール/水分配係数 2.15 2.15 LogP文献調査(ChemicalReviews Vol.71)

用途

用途
殺虫剤

環境基準

※基準値等の詳細については、リスクタブの「基準値等」をご覧ください。
法令名称 物質リストの名称 通し番号 対象物質名 リンク
環境基本法 環境基準 要調査項目(水質)(平成26年3月31日改訂前) 198 パラチオン (エチルパラチオン) LINK
環境基本法 環境基準(土壌) 第十六条 有機燐(りん) LINK

注釈

(注) 平成25年度に「水環境保全に向けた取組のための要調査項目リスト」が改訂されました。それに伴い、改訂前の対象物質を「環境基準 要調査項目(水質)(平成26年3月31日改訂前)」、改訂後の対象物質を「環境基準 要調査項目(水質)」とそれぞれ別のカテゴリとして整理しています。なお、「環境中濃度測定値」では、要調査項目モニタリングの対象物質ではなく参考として測定された場合も含めて掲載しています。

法規制

※基準値等の詳細については、リスクタブの「基準値等」をご覧ください。
法令名称 物質リストの名称 通し番号 対象物質名 リンク
食品衛生法 食品の成分に係る規格(残留基準)が定められている物質 第370号第1Aの6又は7又は9 パラチオン LINK
毒劇法 毒物_法 別表第1第9号 ジエチルパラニトロフエニルチオホスフエイト LINK
毒劇法 毒物_指定令 第1条第10号 ジエチルパラニトロフエニルチオホスフエイト LINK
毒劇法 特定毒物_法 別表第3第3号 ジエチルパラニトロフエニルチオホスフエイト LINK
毒劇法 特定毒物_指定令 第3条第1項第3号 ジエチルパラニトロフエニルチオホスフエイト LINK
水質汚濁防止法 排出基準(健康項目) 第三条 有機燐化合物(パラチオン、メチルパラチオン、メチルジメトン及びEPNに限る。) LINK
水質汚濁防止法 事故時措置(有害物質) 第十四条の二 有機燐化合物(ジエチルパラニトロフエニルチオホスフエイト(別名パラチオン)、ジメチルパラニトロフエニルチオホスフエイト(別名メチルパラチオン)、ジメチルエチルメルカプトエチルチオホスフエイト(別名メチルジメトン)及びエチルパラニトロフエニルチオノベンゼンホスホネイト(別名EPN)に限る。) LINK
水質汚濁防止法 地下水の水質の浄化に係る措置命令等 第十四条の三 第一項 有機燐化合物(パラチオン、メチルパラチオン、メチルジメトン及びEPNに限る。) LINK
土壌汚染対策法 特定有害物質 第二条第一項 ※第三種特定有害物質 有機りん化合物(ジエチルパラニトロフェニルチオホスフェイト(別名パラチオン)、ジメチルパラニトロフェニルチオホスフェイト(別名メチルパラチオン)、ジメチルエチルメルカプトエチルチオホスフェイト(別名メチルジメトン)及びエチルパラニトロフェニルチオノベンゼンホスホネイト(別名EPN)に限る。) LINK

注釈

(注1) 同一物質に限らず関連が深いと考えられる法規制を掲載しています。詳細な情報はリンク先をご参照ください。

(注2) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。

対策等

法令名称 物質リストの名称 通し番号 対象物質名 リンク
内分泌かく乱作用 SPEED98 12 ヘキサクロロシクロヘキサン、エチルパラチオン LINK

PRTR制度

該当データがありません。

環境中濃度測定値

該当データがありません。

農薬出荷量

年度 都道府県 出荷量 単位
1962 全国 577.62 tまたはkL
1963 全国 420.72 tまたはkL
1964 全国 416.44 tまたはkL
1965 全国 347.88 tまたはkL
1966 全国 319.19 tまたはkL
1967 全国 255.24 tまたはkL
1968 全国 189.80 tまたはkL
1969 全国 171.12 tまたはkL

注釈

● 年度は農薬年度です。2000農薬年度の出荷量とは1999年10月~2000年9月に出荷された農薬の量となります。

● 出荷量の値は、各農薬出荷量に原体の含有率を乗じて合算した値の小数点第3位を四捨五入したものです。

● カスガマイシン一塩酸塩、水酸化第二銅・塩基性硫酸銅・無水硫酸銅・塩基性硫化銅、燐酸第二鉄水和物、石灰硫黄合剤、ヒドロキシイソキサゾールカリウムは、それぞれカスガマイシン、銅、鉄、全硫化態硫黄、ヒドロキシイソキサゾールとしての出荷量です。

● ストレプトマイシンに関しては、その原体がストレプトマイシン塩酸塩、ストレプトマイシン硫酸塩、塩酸塩と硫酸塩の混合物の場合が混在していたため、ストレプトマイシンに集約して整理しています。

製造輸入量

該当データがありません。

急性・慢性試験値

該当データがありません。

発がん性評価

評価機関 評価結果 評価結果詳細 リンク
IARC 3 Not classifiable as to carcinogenicity to humans
IRIS C 動物において限られた発がん性の証拠があるが、人に関するデータが無い物質
ACGIH A4 発がん性物質として分類できない物質

注釈

(注) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。

生態毒性

該当データがありません。

リスク評価関連文書の情報源

年度 評価組織名 リスク評価書名 巻・号 判定 備考 リンク
1987 IARC AGENTS REVIEWED BY THE IARC MONOGRAPHS 30, Suppl. 7/ 1987 - LINK
1988 EPA IRIS Parathion ( last_significant_revision : 1988/08/22) - LINK
2004 IPCS ICSC ICSC:0006 PARATHION (Date of Peer Review: April 2004) - LINK
2005 ACGIH ACGIH 2005 -
2009 日本産業衛生学会 Recommendation of Occupational Exposure Limits 2008-2009 - LINK

分類と表示

該当データがありません。

基準値等

基準値名 規制名称 基準値等 リンク
食品衛生法(ポジティブリスト制度規制対象物質) パラチオン 残留基準は食品ごとに異なります。リンク先「残留農薬基準値検索システム(公益財団法人 日本食品化学研究振興財団)」を参照してください LINK
土壌の汚染に係る環境基準 有機燐(りん) 基準値 検液中に検出されないこと。 LINK
水質汚濁防止法 一般排出基準(健康項目) 有機燐化合物(パラチオン、メチルパラチオン、メチルジメトン及び EPNに限る。) 許容限度 1mg/L LINK
水質汚濁防止法 事故時措置(有害物質) 有機燐化合物(ジエチルパラニトロフエニルチオホスフエイト(別名パラチオン)、ジメチルパラニトロフエニルチオホスフエイト(別名メチルパラチオン)、ジメチルエチルメルカプトエチルチオホスフエイト(別名メチルジメトン)及びエチルパラニトロフエニルチオノベンゼンホスホネイト(別名EPN)に限る。) 事故時措置 事故時の措置が義務付けられています LINK
水質汚濁防止法 地下水の水質の浄化に係る措置命令等 有機燐化合物(パラチオン、メチルパラチオン、メチルジメトン及びEPNに限る。) 浄化基準 検出されないこと。 LINK
土壌汚染対策法 基準 有機りん化合物(ジエチルパラニトロフェニルチオホスフェイト(別名パラチオン)、ジメチルパラニトロフェニルチオホスフェイト(別名メチルパラチオン)、ジメチルエチルメルカプトエチルチオホスフェイト(別名メチルジメトン)及びエチルパラニトロフェニルチオノベンゼンホスホネイト(別名EPN)に限る。) 地下水基準 検出されないこと。 LINK
土壌汚染対策法 基準 有機りん化合物(ジエチルパラニトロフェニルチオホスフェイト(別名パラチオン)、ジメチルパラニトロフェニルチオホスフェイト(別名メチルパラチオン)、ジメチルエチルメルカプトエチルチオホスフェイト(別名メチルジメトン)及びエチルパラニトロフェニルチオノベンゼンホスホネイト(別名EPN)に限る。) 土壌溶出量基準 検液中に検出されないこと。 LINK
土壌汚染対策法 基準 有機りん化合物(ジエチルパラニトロフェニルチオホスフェイト(別名パラチオン)、ジメチルパラニトロフェニルチオホスフェイト(別名メチルパラチオン)、ジメチルエチルメルカプトエチルチオホスフェイト(別名メチルジメトン)及びエチルパラニトロフェニルチオノベンゼンホスホネイト(別名EPN)に限る。) 第二溶出量基準 検液一リットルにつき一ミリグラム以下であること。 LINK

注釈

(注1) 同一物質に限らず関連が深いと考えられる基準値等を掲載しています。詳細な情報はリンク先をご参照ください。

(注2) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。

許容濃度等

種類 単位 評価機関名
TLV 0.05 mg/m3 ACGIH
OEL 0.1 mg/m3 日本産業衛生学会

注釈

(注) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。

PRTR対象物質選定基準

該当データがありません。

事故事例

該当データがありません。

事故時処理内容

該当データがありません。

環境分析法

年度 出典id 分析法id 出典名 分析法名 媒体名
1986 99 10757 Test Methods for Evaluating Solid Waste: Physical/Chemical Methods (EPA 530/SW-846) EPA8141A: Organophosphorus Pesticides - GC Capillary Colum
1986 99 10761 Test Methods for Evaluating Solid Waste: Physical/Chemical Methods (EPA 530/SW-846) EPA8270B: SEMIVOLATILE ORGANIC COMPOUNDS BY GAS CHROMATOGRAPHY/MASS SPECTROMETRY (GC/MS): CAPILLARY COLUMN TECHNIQUE
1998 2 360 外因性内分泌撹乱化学物質調査暫定マニュアル 多成分農薬分析法 水、生物、底質
2000 89 12072 農薬等の環境残留実態調査分析法 トリアジン系,有機リン系及びその他の化合物分析法(水質)
2000 89 12082 農薬等の環境残留実態調査分析法 トリアジン系,有機リン系及びその他の化合物分析法(底質) 底質
2000 89 12092 農薬等の環境残留実態調査分析法 トリアジン系,有機リン系,合成ピレスロイド系及びその他の化合物分析法(水生生物) 生物
2000 89 12101 農薬等の環境残留実態調査分析法 トリアジン系,有機リン系,合成ピレスロイド系及びその他の化合物分析法(土壌) 土壌
2019 153 12120 食品に残留する農薬、飼料添加物又は動物用医薬品の成分である物質の試験法 EPN、アニロホス、イサゾホス、イプロベンホス、エチオン、エディフェンホス、エトプロホス、エトリムホス、カズサホス、キナルホス、クロルピリホス、クロルピリホスメチル、クロルフェンビンホス、シアノホス、ジスルホトン、ジメチルビンホス、ジメトエート、スルプロホス、ダイアジノン、チオメトン、テトラクロルビンホス、テルブホス、トリアゾホス、トリブホス、トルクロホスメチル、パラチオン、パラチオンメチル、ピペロホス、ピラクロホス、ピラゾホス、ピリダフェンチオン、ピリミホスメチル、フェナミホス、フェニトロチオン、フェンスルホチオン、フェンチオン、フェントエート、ブタミホス、プロチオホス、プロパホス、プロフェノホス、ブロモホス、ベンスリド、ホキシム、ホサロン、ホスチアゼート、ホスファミドン、ホスメット、ホレート、マラチオン、メカルバム、メタクリホス、メチダチオン及びメビンホス試験法(農産物) 食品
2019 153 12454 食品に残留する農薬、飼料添加物又は動物用医薬品の成分である物質の試験法 パラチオン試験法 食品

注釈

(注) 分析法名の先頭の記号は報告書に記載された分析方法の適用の可否を次のように整理した結果です。
  ◯:検討された対象物質・媒体の全てについて使用に適している。
  ●:検討された対象物質・媒体の一部に関してのみ使用に適している。
  ▲:検討された対象物質・媒体の全てに関して使用が困難である。

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