化学物質詳細情報

水素

chem_id:ICS00001

CAS RN®:1333-74-0

化学物質名(和名):水素

化学物質名(英名):HYDROGEN

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化学物質名(別名)

物質名称 出典
水素 KIS-NET
HYDROGEN KIS-NET 他

物性情報

物性項目 最小値 最大値 単位 物性 出典
外観 無色の気体 KIS-NET
臭気 無臭 KIS-NET
その他特徴 無味 KIS-NET
分子量 2.02 KIS-NET
比重 0.08 KIS-NET
蒸気密度 0.06 KIS-NET
水溶性 1.6 KIS-NET
水溶性測定温度 20 deg C KIS-NET
融点 -259.18 deg C KIS-NET
沸点 -252.8 deg C KIS-NET
臨界温度 -239.9 KIS-NET
臨界圧力 12.8 KIS-NET
燃焼性 熱,火炎,酸化剤に曝すときわめて引火危険性が高い。熱,火炎に曝すと猛烈に爆発の危険あり。 KIS-NET
発火点 400 400 deg C KIS-NET
引火点 -157 -157 deg C KIS-NET
混合危険性 空気+Pt,臭素,塩素,ヨウ素,ClF3,ジオキサン+Ni,フッソ,リチウム,Mg+CaCO3,o-ニトロアニソール,NF3,OF2,Pd+イソプロピルアルコール,PbF3,白金触楳などと混触危険 KIS-NET
混合発火危険性程度 空気,塩素,酸素と混合すると可燃又は爆発性である。 KIS-NET
爆発範囲 4.1 4.1 % KIS-NET

用途

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環境基準

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法規制

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対策等

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PRTR制度

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環境中濃度測定値

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農薬出荷量

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製造輸入量

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急性・慢性試験値

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発がん性評価

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生態毒性

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リスク評価関連文書の情報源

年度 評価組織名 リスク評価書名 巻・号 判定 備考 リンク
2005 ACGIH ACGIH 2005 -
2009 IPCS ICSC ICSC:0001 HYDROGEN (Date of Peer Review: November 2009) - LINK

分類と表示

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基準値等

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許容濃度等

種類 単位 評価機関名
TLV 19.50 % ACGIH

注釈

(注) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。

PRTR対象物質選定基準

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事故事例

発生日 発生時刻 事故の名称 被害金額(万円) 死亡者数 負傷者数 事故の概要 事故の原因 場所
1951-02-08 00:00:00 塩素-爆発 1 電解槽の流出液量がやや多量と認められたので注入食塩水量を増加してから,約1時間半を経過した後コンデンサー,脱水塔及び塩素輸送陶製導管の一部が大音響とともに破裂した。電解槽の隔膜が破損し塩素中に水素が混入していたため 山形県
1949-06-24 12:48:00 アンモニア合成プラント爆発 17 46 アンモニア合成プラントにおいて,原料ガス圧縮機(圧力300kg/cm2)付属の油分離器の高圧弁と三方継手連絡管の接続部分が外れて,水素3,窒素1の混合ガスが噴出して階下に充満し,40秒後に発火,大爆発となり,大きな被害を与えた。原因は継手部のねじの工作不良で,ねじ部分に過大荷重がかかり,長期にわたる使用で疲労破壊したものであり,発火源は同伴した触媒粉とされている。 高圧継手部分ネジの工作不良 川崎・横浜コンビナート
1951-08-14 00:00:00 水素,窒素等混合ガスによる破裂 1 550気圧圧縮機の4段ドレンセパレーターのドレーン排出作業中,バルブを急激に開いたため,これに接続している低圧ドレーン溜に圧力がかかり溶接部から破裂した。(取扱ガス:水素,窒素等混合ガス) 北海道
1953-11-28 00:00:00 水素,窒素等混合ガス-爆発 4 13 銅液洗浄塔後の安水塔と清水塔の間のガス管(外径105mm,内径75mm)が破裂し,ガス(水素,窒素等混合ガス)が室内に充満したのち何等かの原因で着火爆発し,操作室との間の鉄筋コンクリート障壁を全部破壊した。管の腐食と判定される。(最も薄い所の肉厚は8.5mm程度であった。) 北海道
1954-01-18 00:00:00 一酸化炭素,水素-中毒 1 1 合成塔(メタノール)内部熱交換器の取り付けを完了し,触媒管を入れようとしたが,わら屑が中にあるのを発見引続いて入った2名が中毒した。(取扱物質:一酸化炭素,水素) 福島県
1956-02-03 00:00:00 水素,一酸化炭素等混合ガス-漏洩(中毒) 1 脱硫器の脱硫剤入替えのため4日前にガスを水封,置換を開始,前日より作業にかかった。当日朝転化炉の原料ガスの流量が非常に多いので,ブロー用安全筒の水封が切れてガスが大気へ排出されているのではないかと考え安全筒行のバルブを閉じた。しかし,ガス流量が減らないので転化炉を止めた。一方,2日目の脱硫剤入替作業に入った作業員は脱硫器の水封を漏れて入って来るガス(水素,一酸化炭素等混合ガス)によって中毒した。 水封用給水パイプが亀裂により減水し,ガス圧がやや高く,早く水封が切れたため。 福島県
1958-02-22 00:00:00 水素,窒素等混合ガス-爆発 1 8 前日アンモニア合成系統は全部作業を停止し経歴不明の高圧配管を新品と交換したが,その交換した配管に接続していた,わん曲管のねじが外れ,約300kg/cm2の銅液が噴出,更に銅液洗浄塔から275kg/cm2の原料ガス(水素,窒素等混合ガス)が噴出し約10秒経過したとき発火,爆発した。ねじの嵌合に不具合があったもの 兵庫県
1959-07-11 00:00:00 水素,窒素等混合ガス-爆発 11 44 分離機の正常運転中,突然1号分離機が中央保冷箱の近くで爆発し火災となったが,約5分後,火災がおさまった。しかし保冷箱内羊毛屑の残火がなかなか消えず,この消火につとめているうちに(爆発後,約2時間経過)2度目の爆発が起こった。2次爆発は激しく,1号分離器保冷箱内装置は残らず飛散し,17cmの鉄筋コンクリート防護壁までも粉砕した。その被害は周辺機器にまで及んだ。 1次爆発の原因としては溶接部または配管接続等の加工不良又は材質上の欠陥によって,機器又は配管が破損し,ガスが噴出発火,また2次爆発については1次爆発後のガス置換不充分で,装置内の残留水素ガスに引火したと考えられる。 山口県
1960-06-17 09:05:00 アンモニアプラント圧縮機爆発 1 2 水素と窒素の混合ガスの圧縮機で,冷却水より気泡が出ることを認めたので,ガス漏れを確認するため,混合ガスをブローしたのち,空気を吸入して,無負荷運転を行ったところ,空気置換が十分でなく可燃性ガスが残っていたので,5分後に,圧縮熱で発火し,4段冷却器出口フランジ上部の配管溶接部が爆発した。 これまでは5?6分の空気置換で分析値が合格したので,今回は空気置換の後,分析で水素のないことを確認しないで運転した。 川崎・横浜コンビナート
1960-08-30 00:00:00 水素,窒素等混合ガス-爆発 1 1 定期修理を行い,8月25日より順調な操業を続けてきたが,当日10時40分,アンニモア合成管の温度が一斉に降下した(混合ガス中に一酸化炭素が混入したためと推定)ので各複合圧縮機(3台)の運転を休止して温度回復を図り,18時30分に1号機の運転を開始し,次いで2号機の起動スイッチを入れた瞬間クランクケース内で爆発が起こり,ケースカバーが吹き飛び作業員に当たって即死した。 ケース内に爆鳴ガスが生成し,起動時の電動機の火花から引火爆発したものと推定 富山県
1965-01-26 07:38:00 アンモニア合成プラント水素精製塔爆発 3680 電解法水素を原料とするアンモニアプラントの,Ni触媒による水素中の微量酸素を除去する精製塔で定常運転時に爆発した。 水封安全器の凍結により,水素中に空気が混入した。 四日市コンビナート
1970-09-09 00:00:00 水素,窒素等混合ガス-爆発 ナフサ改質法によるアンモニア合成工場の原料ガス遠心圧縮機の軸部より圧縮ガス(水素及び窒素の混合ガス)が潤滑油を伴って噴出,これに着火爆発を起こした。同時にメーター室のインターロックが作動し,警報を発するとともに,同圧縮機は緊急自動停止,かつ,しゃ断され,ガス放出弁も同時に作動して放出が開始された。この爆発火災によりコンプレッサ室のスレート屋根の一部およびコンプレッサのカバーが破損した。 原料ガス圧縮機の軸シール部のシールオイルが何らかの原因で異常状態となり,内部の高圧ガスが漏れカップリング部保護カバーを吹き破り噴出着火したものと推定される。 福岡県
1973-07-07 22:15:00 エチレンプラントアセチレン水添塔火災 614000 1 第2エチレンプラントで,プラント用空気ラインと誤って計装用空気バルブを閉めたためエチレンプラントが緊急停止した。気付いて元に戻したので正常に復した。エチレンプラントに第1エチレン装置より分解ガスを受け入れて再スタート準備中,アセチレン水添塔の温度が上昇し始めたので,エチレンガスを供給して,降温操作を行ったが,21時40分に水添塔は950℃に達し出口配管が破裂,大量のガスが噴出して火災となった。 誤操作で計器用空気ラインのバルブを閉じた。緊急停止の時,H2のバルブが完全に閉になっていなかったので,水添塔にH2が流入していて,再スタートの際,エチレンの水添反応が発生し,温度が上昇して更にエチレンの分解にまで進んだ。水添塔の温度検出等の計装が不備であった。 徳山・新南陽
1973-11-05 00:00:00 塩素-破裂,漏洩(中毒) 23 塩素製造装置のうち乾燥工程において硫酸で脱水する脱水塔の上部が破裂し,塩素が約10分間漏れた。 明確ではないが,脱水塔上部に塩素ガス中の微量水素が蓄積し,なんらかの原因により,急激な反応を生じ,破裂したものと思われる。 福岡県
1975-04-23 20:00:00 ベンゼン製造冷却器火傷 11 ベンゼン製造の水素精製装置熱交換器修理中,縁切りバルブに微少ガス漏れがあり,着火。 工事安全対策,点検不足 水島コンビナート
1975-07-18 15:45:00 電解工場2系爆発塩素ガス精製薬傷 5000 1 12 定常運転中,水銀循環ポンプ停止。そのため電解槽の陰極面に鉄の表面が露出したため,水素と酸素が大量に発生して爆鳴気を形成,爆発した。 不明 水島コンビナート
1975-10-06 10:12:00 液化塩素製造設備塩素乾燥塔爆発 3733 食塩隔膜電解槽が電気故障で全停止した。この間に液面が低下したことと,隔膜の異常で,塩素ガス中に水素が混入した。運転して間もなく,塩素-水素混合ガスが乾燥塔に行き流動する硫酸の静電気放電で爆発した。 電解槽の構造設計不良塩素ガスラインに水素濃度計がなかった。 川崎・横浜コンビナート
1976-09-20 17:35:00 塩素合成塔爆発 3120 塩素水素合成塔では,合成反応が終了すると,自動遮断弁で水素・塩素ガス回路が閉じ窒素ガス回路が開き,パージが終了すると窒素が閉じ水素・塩素ガス回路が開くようになっている。事故時は,合成操作終了後,塩素・水素の手動弁を閉にした。パージ終了後,遮断装置のリセットレバーを作動させた直後に合成塔で爆発が発生した。 水素の手動弁を閉めたつもりで,締まっていなかったので,リセットのとき水素が合成塔内に流出して,安全蓋が持ち上り,空気を引きこみ何らかの着火源で爆発した。 四日市コンビナート
1977-05-05 10:05:00 塩素廃ガス除害塔爆発 700 1 塩素・水素混合ガスを除害塔で処理するため,ブロワーで空気を送って希釈しているが,当日ブロワーのベアリングで音が高くなったのでブロワーを停止して,希釈のためプラントエラー配管より空気を送ったとき,除害塔2基が爆発した。 空気量が十分でなくて,混合ガス組成が爆発範囲に入っていたところへ,プラントエラー配管の錆を伴った空気の流動で静電気が発生して発火源となった。ブロア停止に伴う安全確認の不良。 鹿島コンビナート
1977-07-29 17:20:00 アンモニア合成塔ガス噴出火災 50 アンモニア合成塔のスタートアップで,気密検査を行い,その後圧を抜き,N2を30Kg/cm2入れ,120Kg/cm2までH2を入れ,ガス循環を開始した。続いて昇温を開始し,ガス温度が180℃になったときヒーター導入口よりH2が噴出して着火した。 電気ヒーター導入部の絶縁ガスケットの劣化 徳山・新南陽及び岩国・大竹コンビナート
1984-09-02 16:08:00 水素・塩素ガス爆発 1 電気設備の碍子洗浄中保護装置が働き停電し,食塩水電解装置が停止した。当該電解装置の運転を再開するために通電を開始したところ,しばらくして塩素ガス輸送系統が爆発し,従業員1名が軽傷を負った。また,付近住民10名が塩素ガスを吸入したためせき込み,病院で診察を受けた。 停電によって電解槽への電解液の供給が止まったため,電解槽上部に高温のガス相の空間が生じた。更に,供給ポンプの始動が遅れたために,電解槽内のイオン交換膜が乾燥収縮し,一部の膜に亀裂が生じて,水素ガスが塩素ガス系統に混入し,爆発範囲のガスが形成された。また,正常運転に至るまでに,ガス分析を行わずに急激に電流を上昇させたため,静電気放電等の着火源によって爆発に至ったものと推定される。 高知県高知市
1985-02-14 14:27:00 芳香族製造装置内配管破損によるガス洩れ火災 800 0 0 芳香族製造装置の初期工程であるナフサ芳香族化工程装置の定常運転中に,触媒再生反応設備で再生された触媒をナフサ芳香族反応塔に水素圧力で連続移送する配管曲り部分が突然配管内部より,開孔破損したため,移送中の触媒が噴出すると同時に水素ガスが着火し,火災となり,周囲の電気計装機器を焼損させたもの。 再生触媒白金を硫化させるための触媒活性調整剤中の硫化水素が,配管内に残存し,内部を腐食させるとともに,移送中の顆粒触媒により,腐食部が減圧,開孔破損し,水素ガスが噴出,この時発生した静電気により着火した。 千葉県市原市
1986-01-21 10:00:00 加熱炉の爆発事故 1031 0 1 本施設はナフサに水素を添加したオクタン価の高いガソリンを製造する接触改質装置である。事故はリアクター内の触媒再生のため装置を停止し,ナフサをリアクターに送る前段階で加熱する加熱炉の点火作業中に起きた。加熱炉は爆発し、鉄製壁が9m吹き飛び、耐火レンガが半径4mの範囲に飛散した。 燃料配管内の窒素パージを終了した際に,標準操作要領を無視し,メインガスラインのバルブをすべて閉止すべきところを先端の弁のみ閉止(シングルバルブの状態)してガスを導入し,パイロットバーナーの点火作業を実施したため機能不良の同弁からガスが漏洩し,パイロットバーナー又はトーチバーナーの火により着火爆発した。 川崎市
1989-03-06 03:32:00 重油間接脱硫装置爆発火災 48002 1 重油間接脱硫装置は、定常運転中事故直前の午前3時25分ごろ3名の運転員のうち2名は水蒸気ストリッパー塔頂受槽(VDS-VE-107)のガスサンプリング作業中「シューッ」という異音を覚知し、異音の発生源を確認するため若干移動したところ、異音が急に大きくなったため危険を感じ急ぎ避難を開始した直後の午前3時32分ごろ、高圧分離槽(VDS-VE-102)付近で「ドーン」という音響を伴い炎上した。 反応系の熱交換機(HE-105A)出口ヘッダー(配管集合部)キャップ部が堆積物等の影響により、局部的な腐食又は侵食により破損し、噴出した水素、メタン、硫化水素などの混合ガスに着火し爆発したもので詳細は調査中。 岡山県倉敷市

事故時処理内容

事故時処理内容
水噴霧
避難を検討する
希釈する

環境分析法

該当データがありません。

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