化学物質詳細情報

2-ニトロプロパン
chem_id:BNT00454
CAS RN®:79-46-9
化学物質名(和名):2-ニトロプロパン
化学物質名(英名):2-NITROPROPANE
分子式:C3H7NO2
示性式:CH3CH(NO2)CH3
SMILES:O=N(=O)C(C)C
RTECS:TZ5250000

構造式79-46-9

化学物質名(別名)

物質名称 出典
2-ニトロプロパン 環境分析法(その他) 他
2-nitropropane 環境分析法(化学物質分析法開発調査報告書) 他
Nitropropane, 2- EHCs

物性情報

物性項目 最小値 最大値 単位 物性 出典
外観 無色の液体 KIS-NET
その他特徴 水、アルコール、エーテルに可溶。有機溶媒と混ざる。危険物。 KIS-NET
分子量 89.09 89.11 KIS-NET
比重 0.99 0.99 KIS-NET
比重測定温度 20 20 deg C KIS-NET
蒸気密度 3.06 3.06 KIS-NET
水溶性 1700 10000 KIS-NET
水溶性測定温度 25 25 deg C KIS-NET
溶解度記述 可溶 KIS-NET
蒸気圧 10 12.9 hPa KIS-NET
蒸気圧測定温度 15.8 20 deg C KIS-NET
オクタノール/水分配係数 0.93 0.93 KIS-NET
融点 -93 -93 deg C KIS-NET
沸点 120 120.3 deg C KIS-NET
燃焼性 熱、炎、酸化剤にさらされると燃える。加熱により爆発の可能性。クロロスルフォン酸、発煙硫酸と激しく反応。消化にはアルコールの泡、CO2、粉末消化剤、放水を用いる。 KIS-NET
発火点 428 428 deg C KIS-NET
引火点 28 28 deg C KIS-NET
混合危険性 クロロスルフォン酸、発煙硫酸と激しく反応。 KIS-NET
混合発火危険性程度 ある種の物質と混合すると爆発することがある。 KIS-NET
爆発範囲 2.6 2.6 % KIS-NET
濃縮性 無し~低い KIS-NET
熱分解性 加熱すると爆発する。 KIS-NET
熱安定性    不安定 KIS-NET
生物分解性 難分解性 METI_既存点検
生物濃縮性 低濃縮性 METI_既存点検

用途

該当データがありません。

環境基準

該当データがありません。

法規制

※基準値等の詳細については、リスクタブの「基準値等」をご覧ください。
法令名称 物質リストの名称 通し番号 対象物質名 リンク
化審法(既存物質情報) 既存点検(分解性・蓄積性) 2-ニトロプロパン LINK

注釈

(注1) 同一物質に限らず関連が深いと考えられる法規制を掲載しています。詳細な情報はリンク先をご参照ください。

(注2) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。

対策等

該当データがありません。

PRTR制度

該当データがありません。

環境中濃度測定値

年度 都道府県 調査名 媒体 検出地点数 調査地点数 検出検体数 調査検体数 最小値 最大値 算術平均 幾何平均 検出下限 単位 備考
1979 全国 化学物質と環境(環境省) 水質 0 6 0 18 (50~200) μg/L
1979 全国 化学物質と環境(環境省) 底質 0 6 0 18 (0.3~1.0) μg/g-dry
1986 全国 化学物質と環境(環境省) 水質 0 9 0 27 (3) μg/L
1986 全国 化学物質と環境(環境省) 底質 0 9 0 27 (0.2) μg/g-dry

注釈

複数の情報源のデータを一つの表で記載するために、情報源によって異なる定義の数値を記載していますのでご注意ください。

(注1) 有害大気汚染物質モニタリング:地点数、検体数、年平均値の最大、最小、平均を表しています。

 検出地点数:調査地点のうち月1回以上の頻度で1年間にわたって測定した地点数
 調査地点数:全調査地点数(年平均値として評価することができないデータも含めた数値)
 検出検体数:調査地点のうち月1回以上の頻度で1年間にわたって測定した地点における検体数
 調査検体数:全検体数(年平均値として評価することができないデータも含めた数値)

 最小値:調査地点のうち月1回以上の頻度で1年間にわたって測定した地点の年平均値の最小値
 最大値:調査地点のうち月1回以上の頻度で1年間にわたって測定した地点の年平均値の最大値
 算術平均:調査地点のうち月1回以上の頻度で1年間にわたって測定した地点の年平均値の算術平均(有効数字3桁目を四捨五入)

(注2) 要調査モニタリング:環境省「要調査項目等存在状況調査結果」に記載された物質(要調査対象物質以外の物質などを含む)について記載しました。値の算出方法に関しては データの出典ページをご参照ください。シアナミド(2014年度)、銅およびその化合物(2016年度)については、資料内で下限値が統一されておらず、分析結果の表内の値を採用しました。なお、算出前の値に関しては 環境省HPをご参照ください。

* : 2021年度の1,2,5,6,9,10-ヘキサブロモシクロドデカンについては、各異性体(α、β、γ、δ、ε)の集計値です。

(注3) 黒本調査:捕捉説明として、以下の記載を参照ください(環境省「化学物質と環境 化学物質環境調査結果概要一覧表」より)。

* : 同族体その他該当物質ごとの検出下限値の合計とした。

** : 水素化テルフェニルについては、標準物質(工業製品)のクロマトグラムにおいて得られた7本のピークのうち、分子量242のものをHT242a~HT242dとし、分子量236のものをHT236a~HT236cとして測定、定量した。

*** : ジエチルビフェニルについては、標準物質(工業製品)のクロマトグラムにおいて得られた4本のピークを DDa~DDdとして測定、定量した。

**** : ジベンジルトルエンについては、標準物質(工業製品)のクロマトグラムにおいて得られた7本のピークを DTa~DTgとして測定、定量した。

***** : HCH類の大気については、2003年度から2008年度に用いた大気試料採取装置の一部からHCH類が検出され、HCH類の測定に影響を及ぼすことが判明したが、個別のデータについて影響の有無を遡って判断することが困難であるため、この期間の全てのデータについて欠測扱いとすることとした。

****** : 2009年度のペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)及びペルフルオロオクタン酸(PFOA)の調査は、直鎖のオクチル基を有するn-ペルフルオロオクタンスルホン酸及びn-ペルフルオロオクタン酸を分析対象としている。ただし、ペルフルオロオクタン酸(PFOA)の生物では、オクチル基が分鎖状の異性体が含まれる可能性を否定できていない。

******* : 2017年度のアルキル基の炭素数が12以外のポリ(オキシエチレン)=アルキルエーテル類の調査は、組成を推計した工業製品を用いて環境試料中の濃度を定量した。このため、アルキル基の炭素数が12以外のポリ(オキシエチレン)=アルキルエーテル類の結果については、参考値として掲載している。

(注4) MOE_公共用水域測定結果:「水質汚濁に係る環境基準(人の健康の保護に関する環境基準)」を超えた地点数と調査地点数を下記のように掲載しています。なお、備考の基準値は当該年度における値です。

 検出地点数:基準を超えた地点数
 調査地点数:全調査地点数

農薬出荷量

該当データがありません。

製造輸入量

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急性・慢性試験値

試験種別 生物種 経路 エンドポイント 暴露時間 暴露時間単位 最小値 最大値 単位 毒性記述
急性・慢性毒性 ラット 経気道 LC50 6 時間 400 400 ppm
急性・慢性毒性 ラット 経気道 MLC 5 時間 5.4 5.4 mg/m3
急性・慢性毒性 マウス 経気道 LC50 2 時間 10 10 g/m3
急性・慢性毒性 ウサギ 経気道 LCL0 5 時間 2381 2381 ppm
急性・慢性毒性 モルモット 経気道 LCL0 5 時間 4622 4622 ppm

発がん性評価

評価機関 評価結果 評価結果詳細 リンク
IARC 2B Possibly carcinogenic to humans
NTP B Reasonably Anticipated To Be Human Carcinogen
ACGIH A3 動物実験で発がん性が認められた物質

注釈

(注) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。

生態毒性

該当データがありません。

リスク評価関連文書の情報源

年度 評価組織名 リスク評価書名 巻・号 判定 備考 リンク
1991 EPA IRIS 2-Nitropropane ( last_significant_revision : 1991/03/01) - LINK
1992 IPCS EHC Nitropropane, 2- (EHC 138, 1992) - LINK
1999 IARC AGENTS REVIEWED BY THE IARC MONOGRAPHS 29, Suppl. 7, 71/ 1999 - LINK
2005 ACGIH ACGIH 2005 -
2006 NTP Report on Carcinogens (RoC) NTP Page 194 - LINK
2006 IPCS ICSC ICSC:0187 2-NITROPROPANE (Date of Peer Review: April 2006) - LINK

分類と表示

該当データがありません。

基準値等

該当データがありません。

許容濃度等

種類 単位 評価機関名
TLV 10.00 ppm ACGIH

注釈

(注) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。

PRTR対象物質選定基準

該当データがありません。

事故事例

該当データがありません。

事故時処理内容

事故時処理内容
水噴霧
防止堤で囲む

環境分析法

年度 出典id 分析法id 出典名 分析法名 媒体名
1985 22 783 化学物質分析法開発調査報告書(昭和59年度) ◯1-ニトロプロパン;ニトロエタン;ニトロメタン;2-ニトロプロパンの分析法 水、底質
1986 23 815 化学物質分析法開発調査報告書(昭和60年度) ◯1-ニトロプロパン;ニトロエタン;ニトロメタン;2-ニトロプロパンの分析法 水、底質
1986 99 10760 Test Methods for Evaluating Solid Waste: Physical/Chemical Methods (EPA 530/SW-846) EPA8260A: VOLATILE ORGANIC COMPOUNDS BY GAS CHROMATOGRAPHYZMASS SPECTROMETRY (GC/MS): CAPILLARY COLUMN TECHNIOUE
1995 98 10734 Methods for the Determination of Organic Compounds in Drinking Water, Supplement III (EPA 600/R-95-131) EPA524.2: VOCs (MTBE) - Purge & Trap / Cap column GC/MS

注釈

(注) 分析法名の先頭の記号は報告書に記載された分析方法の適用の可否を次のように整理した結果です。
  ◯:検討された対象物質・媒体の全てについて使用に適している。
  ●:検討された対象物質・媒体の一部に関してのみ使用に適している。
  ▲:検討された対象物質・媒体の全てに関して使用が困難である。

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