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有害物質と侵入生物
 
ジャンルキャラクター 有害な物質は、どのように人間の健康を害するの? 外来種は、どのように生態系をみだしているの?
人間の活動によって生まれた物質(ぶっしつ)が、大気、水、土壌(どじょう)さらに生物の体内にたまり、やがて食べ物として人の体に入ってきます。これらが自然には分解(ぶんかい)されにくく、しかも体内に蓄積(ちくせき)されやすい物質の場合、人の健康にどのような影響(えいきょう)をあたえるのか、物質の性質や環境中への放出状況(ほうしゅつじょうきょう)を知ることが必要です。また、人間が別の地域(ちいき)から持ちこんだ生物が、本来生息していた生物の環境(かんきょう)にあたえる影響も調べなくてはなりません。

もっと詳しく教えて!
Q1 「アスベスト」って、なんですか? Q3 外来種はどのように生態系をみだしているの?
Q2 有害物質はどのように人の健康を害するの?    
 

有害物質が人の健康や生態系にあたえる影響を調べる研究所の取り組み
  • 有害物質を体に取りこんだり浴びたりした場合、どのような影響がどの程度(ていど)起こるのかを研究しています。

  • 中国などもふくめ、都市の大気汚染(おせん)が健康にどう影響するのかを調べています。
  • 湿地(しっち)の生態系について外国と協力し、地球的規模(ちきゅうてききぼ)でその役割(やくわり)やしくみを研究しています。
(右の写真)
霞ヶ浦湖岸調査の様子(ドブガイを採取して化学物質の影響を受けてないか調べる)
画像(クリックすると拡大画面が開きます)
  • 遺伝子組み換え生物が、生物の多様性にどのような影響をあたえるかを研究、また、遺伝子組み換え植物について、食品として安全かどうか、自然の植物にどのような影響をあたえるかなどを研究しています。
右の写真)
「発光クラゲの遺伝子を導入したシロイヌナズナ」
暗所下で黄緑色に発光(はっこう)する性質を利用して植物の拡散(かくさん)を調べることができます。
シロイヌナズナ
  • 農作物の花粉(かふん)付け用に輸入(ゆにゅう)されているマルハナバチが元からすんでいた生物をおびやかす危険性(きけんせい)があることから、外国から侵入(しんにゅう)してきた生物の情報をあつめて、侵入生物が生物の多様性にどのような影響(えいきょう)をあたえるかを研究しています。
(右の図)
輸入で日本に入ってきたセイヨウマルハナバチが野生化すると、元々日本に生息するマルハナバチが衰退(すいたい)、雑種化(ざっしゅか)する心配があります。
ハチの輸入図
  • ペット用に輸入されている外国産クワガタムシと日本産クワガタムシの遺伝的(いでんてき)関係を調べて、交配実験(こうはいじっけん)を行うことで雑種(ざっしゅ)が産まれるか調べています。 また日本の野外に外国産のクワガタムシの遺伝子が広がっていないかを調べています。
(右の写真)
スマトラオオヒラタクワガタのメス(下右:体長5cm)と日本産ヒラタクワガタのオス(体長:5cm)との交雑実験では、巨大なF1雑種(上:体長9cm)が得られました。
外来クワガタと在来クワガタの掛け合わせ
  • 外来の生物が持ち込んでいる寄生生物(きせいせいぶつ)が日本の生物にあたえる影響について調べています。

  • 問題となっている外来種(がいらいしゅ)の写真入りデータベース(侵入生物データベース)を作成し、国立環境研究所のホームページで公開しています。

      URL:http://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/index.html
 

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