亀山康子上級主席研究員が国立環境研究所を退職します

2023.3.31

 亀山康子上級主席研究員が3月末日をもって国立環境研究所を退職します。昨年4月にクロスアポイント制度により就任された、東京大学大学院新領域創成科学研究科サステイナブル社会デザインセンター長‧教授に4月から専任となり、研究と教育に尽力されます。

研究系職員退職記念講演会で講演する亀山上級主席研究員=3月9日、国立環境研究所、成田正司(企画部広報室)撮影

 亀山上級主席研究員は東京大学教養学部を卒業後、民間企業を経て1992年に国立環境研究所に入所し、社会環境システム研究センター(現:社会システム領域)においては2011年から室長、2016年から副センター長、2020年から2022年までセンター長・領域長を務められました。退職後も引き続き客員研究員として、国立環境研究所の活動に貢献いただきます。

 3月9日に行われた所内の研究系職員退職記念講演会では、「研究者のフリをした『 』」と題して、国立環境研究所での31年間を振り返りました。研究者の道を選ぶきっかけとなった故森田恒幸博士との出会いや、専門である国際関係論の紹介、仕事を通じて出会ってきた人たちへの感謝を述べたほか、自分は「研究者のフリをした『母』」でもあったとして、「子どもたちがお母さん頑張ってと声掛けしてくれたからここまでやってこれたし、子どもが大人になったときにも今ある環境を守りたいという気持ちを自分ごととして持てました」と話しました。最後に、これからは「大学教授のフリ」をすることになりますが、「でも、それでいいじゃないですか。私の中には私という人間がいて、その部分は括弧の中に何が入ろうと変わりません」と講演を締めくくりました。

研究系職員退職記念講演会の様子=3月9日、国立環境研究所、成田正司(企画部広報室)撮影

 亀山上級主席研究員の長年にわたる多大な貢献に感謝し、今後のますますのご活躍を祈念いたします。


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