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研究棟へ大潜入!コミュタンリアルラボ開催レポート

コミュタンリアルラボ開催

2023年11月4日、「コミュタンリアルラボ」が開催されました。この日は、普段一般の方は入れない研究棟や本館を特別に開放し、研究者が直接参加者の皆さんに研究内容を説明しました。
福島拠点では3つの研究室(地域環境創生研究室、環境影響評価研究室、廃棄物・資源循環研究室)がそれぞれ1ブースずつ出展しました。

3つの研究室へ潜入

地域環境創生研究室では、五味室長、中村主任研究員が、3Dふくしま、3Dにっぽんを用いた展示を行いました。
立体地図に様々なデータを投影し、単なるデータ・平面の地図を見るだけでは気がつきにくい地域の特性や、地球温暖化による影響等を視覚的にわかりやすく解説します。

地球温暖化は実際に福島県にどのような影響を与えるのか、特産物である果物を例に挙げて研究者より説明を受け、“福島県の現在と未来の姿がわかって良かった。”と嬉しいコメントもいただけました。地球温暖化はとても身近な問題なのだと、改めて参加者の皆さんに感じてもらえたと思います。

3Dふくしまを説明している様子
自分の住んでいる地域は?楽しく説明を受けます。

環境影響評価研究室では、石井主任研究員、生島研究員、JO准特別研究員が、福島県内の生き物や標本の展示・説明を行いました。
様々な昆虫の標本、つぶらな瞳のアカハライモリやサンショウウオに皆さん興味津々です。

特に人気なのは、JO准特別研究員が子どもの頃から韓国の各地で集めた、色とりどりな宝石のような見た目のヤンコフスキーカブリモドキの標本です。生息地で体の色が変わるのは何故?福島には他にどんな生き物がいるの?と、参加者の皆さんから研究者への質問は尽きず、終始賑わいを見せたブースとなりました。

JO准特別研究員を取り囲み質問をする参加者の様子
虫愛に溢れる解説に質問も止まりません!

廃棄物・資源循環研究室では、遠藤室長、田中特別研究員が、放射性セシウムに汚染された廃棄物の大きさを減らす減容化の研究の一部を紹介しました。

まず始めに、フレキシブルコンテナに入った除去土壌等は、本州を約4周するほどの量があるということを説明し、それをどのように減らそうとしているのか、実際に目の前でお見せしていきます。
様々な工夫を行い最後には数千分の1まで減らすことができると知って、驚きの声があがりました。プルシアンブルー等を用いて皆さんの目の前で行った実験では、思いも寄らない変化を見せる液体に息を飲む場面も。
普段中々お見せできないリアルな研究の様子をお伝えしました。

田中特別研究員が参加者の目の前で実験を行っている
薄黄色の液体が真っ青に!大人も子どもも息を飲んで見守ります。

おわりに

普段入ることのできない研究棟の中で、私達福島拠点が何をしているのか、わからない方も多いのではないでしょうか。多くの方から「普段入れないところに入れて楽しかった」というコメントもいただけました。
今回のコミュタンリアルラボへ参加いただいたことで、私達の活動を知ってもらい、福島の環境に更に興味をもってもらえるきっかけとなれば嬉しいです。

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概要

イベント名
コミュタンリアルラボ
開催日時
2023年11月4日(土)
会場
環境創造センター
主催
環境創造センター
共催
国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構
国立研究開発法人 国立環境研究所