第4期中長期計画(2016-2020年度)安全確保研究プログラム

PJ7: プロジェクト7

地域の水環境保全に向けた水質改善・評価手法の開発プロジェクト

PJ7: プロジェクト7概要図

 開発途上国や国内の地方都市では、経済的な制約等から水環境保全技術の導入が遅れており、水質汚濁や感染症のリスクの増大、水域における富栄養化や底質悪化等の環境問題が顕著化しています。また、排水処理に伴う多大な電力消費や排水の不適切処理の結果生じる水域からの温室効果ガスの発生など解決すべき問題が多いのが現状です。水環境管理の観点から、排水処理技術の導入等による有機物や栄養塩の濃度に基づく量的規制が行われてきましたが、必ずしも放流先の水域での分解特性、水利用特性等を管理に反映できていませんでした。社会経済的な制限下で、実効的な水質改善・管理を行うためには、適地型技術の開発と、処理水及び水域の複合的評価手法の開発・適用による保全・管理技術の評価と最適化を総合的に推し進めていく必要があります。本プロジェクトは、複数の水環境保全技術の開発に主眼を置いたサブテーマ1と地域や水域の特性を包含した評価手法を開発し、保全・管理技術の評価に反映するサブテーマ2から構成されます。サブテーマ1の適地型水環境保全技術の開発、サブテーマ2の水環境及びその保全技術の評価手法開発とそれらの統合化により、地域・水域の特性や社会経済環境等に応じた水質改善技術や水域の管理手法を提案していきます。

PJ7 メンバー

プロジェクトリーダー:珠坪 一晃(地域環境研究センター)
メンバー:<地域C>高津 文人、小松 一弘、冨岡 典子、岡寺 智大、小野寺 崇、水落 元之、竹村 泰幸


 

PJ7 サブテーマ

  • 1.適地型水環境保全技術の開発
  • 2.多様な指標に基づく水環境及びその保全技術の評価手法の開発