このプラットフォームについて

廃棄物最終処分場の状態を正しく把握することは、環境安全性を確保し合理的な維持管理を進める上でたいへん重要なことです。最終処分場の安定化の進行状況の評価や廃止に向けたモニタリングにおいては、調査手法を適切に選択し結果を評価・解釈することが求められます。また不適正な保管や処分、不法投棄等に起因する生活環境安全上の支障の拡大を防ぐためには、問題の種類と影響範囲の特定を速やかに実施することが重要です。


最終処分場に起因する環境影響は、水環境への影響(公共用水域および地下水域の汚染、農水産物への影響等)、大気環境への影響(悪臭・有害物質の排出等)、その他の公衆衛生上の影響(感染症、火災、崩落等)など広範にわたり、これらの検査を円滑かつ迅速に実施することが求められます。しかしながら、廃棄物の不適切な管理に関する諸問題は、検討会等を開催して公表されるような一部の事案を除いて、関係者以外に情報が共有されることはほとんどありません。そのため、個別の自治体や地方環境研究所が多様な事例に対応しながら調査能力を高めていくことは現実的に困難な状況にあります。


国立環境研究所では地方環境研究所と共同で調査研究を行い、観測結果とその評価手順を共有するとともに、標準作業手順書の作成を通じて、調査手法の標準化と習熟を図っています。「廃棄物最終処分場の調査に関する情報共有のためのプラットフォーム」は観測事例を含む知見等の情報を共有するプラットフォームであり、廃棄物最終処分場における安定化観測・廃止・問題事例・対策・調査手法に関する情報を共有するとともに、全国環境研究所協議会を通じて事案発生時における自治体横断的な支援体制の確立に貢献することを目的としています。

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