とりのこえからわかること 福島第一原発事故にともなう避難指示区域とその周辺の鳥類モニタリング

バードデータチャレンジ in福島~2015年開催報告~

開催概要

7月4日(土)に福島市において市民参加型イベント「バードデータチャレンジ in 福島2015」を開催しました。

  • 日時:2015年7月4日(土)10:00〜15:00
  • 場所:福島市小鳥の森ネイチャーセンター(〒960-8202 福島市山口字宮脇98)
  • 参加者:30名
  • 共催:日本野鳥の会ふくしま、福島市小鳥の森
  • 後援:公益財団法人 日本野鳥の会、公益財団法人 日本自然保護協会、認定特定非営利活動法人 バードリサーチ

内容

<複数人による判別結果の検討>

趣旨説明と音声種判別手法の解説後、30名の参加者が5-6名ずつの5班に分かれて音声聴取を行いました。この班内で判別内容を検討し、出現種を確定する形をとりました。録音音声は2014年5-6月に録音されたものを使用しました。

<判別種名のデータベース登録と可視化>

録音音声聴取とデータベースへの種名登録は、独自に開発したブラウザベースのwebシステム「SONO-TORI」をタブレットPC上で操作し行いました。また、出現種や進捗状況の可視化および地図化を行い、会場のスクリーンに投影することで参加者間の情報共有を図りました。

SONO-TORIの入力画面
<判別結果と今後の展望>

約2時間の聴取時間で、52地点分の録音データから、28種が確認されました。判別終了後、参加者全員で種リストや出現種の分布をスクリーンで確認しながら、判別結果の振り返りを行いました。参加者のアンケートから、イベントの趣旨や内容に対し、好意的な反応が得られました。
一方、各班の担当地点を予め決めていたため、異なる環境に生息する種のさえずりをもっと楽しみたかった、という指摘も複数みられました。「SONO-TORI」や出現種の可視化についても、その操作性や表現について具体的な改善点が指摘されました。これらのフィードバックは、開催が決定している次年度のイベントにおいて行います。

SONO-TORIの入力画面

関連情報

2015年度プレスリリース