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21 回 つくばE3セミナー 

セミナータイトル

「それってあなたの感想ですよね?」にならないための因果推論フェス in 生態学


日時:2022222() 14:00-17:30

場所:オンライン開催(Zoom)

<参加方法>
参加を希望される方は、下記のリンクから事前登録をお願いいたします。
https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_KVwFm_vmQ9SOWKfz6iPlIg


ご登録後、ウェビナー参加に関する確認メールが届きます。
ご不明な点がございましたら、竹下和貴(takeshita.kazutaka(at)nies.go.jp)までご連絡ください。


企画趣旨

今からちょっと前、「なんかそういうデータあるんですか?」という言葉が一部で流行した。これは生産性に欠ける質疑であるということは間違いないが、研究者には、自身の発言のエビデンスとなるデータ(とその統計解析結果)を示す責任があることも事実である。近年、統計解析ソフトR等の普及によって多くの種類の統計的因果推論の手法が気軽に実施可能になった。しかし、それらの手法はデータを突っ込めば自動で因果推論がなされる魔法の箱では決してなく、相応の留意点が存在する。また、調査デザインや線形回帰分析の内容を工夫するだけで、因果推論が可能となるケースもある。

本セミナーでは、今後研究発表を行った際に「それってあなたの感想ですよね?」と論破されることのないように、生態学研究における統計的因果推論の手法及びそれらのここ数年での適用事例を参加者と共有することを目指す。


企画者

竹下和貴、中西康介、林岳彦、横溝ひろゆき


プログラム() (演題は全て仮のもの、敬称略、それぞれの講演時間は5分の質疑を含む)

14:00-14:05

趣旨説明 竹下 和貴 (国立環境研究所)


14:05-14:35

「生態学において用いる研究デザインが結論に及ぼす影響」 "要旨と講演資料"

天野 達也 (The University of Queensland)


14:35-14:55

「湖沼長期観測時系列データにCausalImpactを適用してみた話:琵琶湖の大渇水は透明度上昇の引き金となったのか? "要旨"

中西 康介 (国立環境研究所)


15:00-15:30

「回帰分析における3本の分かれ道:記述と予測と介入」 "要旨と講演資料"

竹下 和貴 (国立環境研究所)


15:30-16:10

「因果推論試練の五番勝負:アキアカネは農薬によって減ったのか? "要旨"

中西 康介 (国立環境研究所)


16:15-16:45

「時系列を利用した因果関係分析の実際」 "要旨と講演資料"

鈴木 健大 (理化学研究所)


16:45-17:15

「まだ生態学に本格導入されていない統計的因果推論手法の紹介:傾向スコア、回帰分断デザイン、操作変数法を中心に」 "要旨と講演資料"

林岳彦(国立環境研究所)


17:15-

総括および全体質疑 横溝裕行(国立環境研究所)