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林岳彦氏 16:45-17:15


演題
まだ生態学に本格導入されていない統計的因果推論手法の紹介:傾向スコア、回帰分断デザイン、操作変数法を中心に

要旨
他分野で広く用いられてきている統計的因果推論手法の中には、未だ生態学分野にはあまり導入されていないものが幾つかある。それらの手法を無理矢理に生態学に導入する必要はないが、例えば傾向スコア法などは生態学においても有用な局面は多いと思われる。また、従来の生態学でも(暗黙のうちに)傾向スコア法に質的に類似したアプローチが採られている場合があり、そうしたアプローチの可能性とその限界を反省的に捉える上でも、傾向スコア法を理解する意義はあるだろう。本講演では、生態学分野に本格導入されていない手法のうちの代表的なものとして、傾向スコア法、回帰分断デザイン、操作変数法について簡単な解説を行う。

関連論文
1. Ramsey et al. (2018) Using propensity scores for causal inference in ecology: Options, considerations, and a case study. Methods Ecol Evol. 2019;10:320–331. DOI: 10.1111/2041-210X.13111
→Ramseyらによる生態学分野における傾向スコア法の解説

講演資料:

https://speakerdeck.com/takehikoihayashi/madasheng-tai-xue-niben-ge-dao-ru-sareteinaitong-ji-de-yin-guo-tui-lun-shou-fa-falseshao-jie-qing-xiang-sukoa-hui-gui-fen-duan-dezain-cao-zuo-bian-shu-fa-wozhong-xin-ni