論文情報
概要
国連を中心に持続可能な発展目標が議論されています.持続可能な発展を実現するためには,その目標を自治体の総合計画等に位置付けて,戦略的に取り組むことが効果的です.
本研究では,環境面で先進的な23の環境モデル都市を対象例として,総合計画の基本目標を分解して,別に設定した包括的な目標の項目と対応付けることで,持続可能な発展に関する目標の4分野が全体に占める割合を評価しました.その結果,環境面の項目が目標全体に占める割合が少ないこと,見出し語を分析対象とした場合に特に少ないことが分かりました.
今後,将来ビジョンを作成する際に,地域の上位ビジョンの基本目標等の中に,持続可能な発展の目標として環境面を含むことが望ましいと考えます.なお,包括的な目標の項目や分析・評価の方法を改良することは今後も引き続き課題です.