第4期中長期計画(2016-2020年度)安全確保研究プログラム

PJ8: プロジェクト8

リスクへの評価・管理の体系構築研究プロジェクト

PJ8: プロジェクト8概要図

 化学物質等の人及び生態系へのリスクの評価と管理は、自然科学的な知見に基づくリスク評価や対策技術だけで完結するものではなく、社会における管理のあり方として、社会科学的知見や市民社会の関心などを考慮した体系として考える必要があります。本プロジェクトでは、プロジェクト1から7で取り組む主に自然科学的研究の成果に基づいて、これらを、社会における管理のあり方として示すための研究を実施します。具体的には、例えば新たに科学的知見が得られた健康影響のリスク評価と管理をどのように、合意可能な形で実施するか、包括的な生態影響の把握が可能となったとして、さまざまな異なる生態系への価値観を乗り越えてどのように実際の管理に結びつけるか、また沿岸域、大気汚染、水環境など多様な場における科学的知見をそれぞれどのように体系的管理に結びつけるか、さらに新規・多種物質の網羅的・包括的監視が可能となった場合を前提とした新たな管理体系に関する研究など、各プロジェクト研究の成果を下に例を選んで研究を行います。これにより、各研究プロジェクトの成果を純粋な自然科学的また学術的成果の提示にとどまらず、より具体的な社会における管理のあり方として体系化した形で発信することを目指します。

PJ8 メンバー

プロジェクトリーダー:鈴木 規之(環境リスク・健康研究センター)
メンバー:<リスク健康C>小池 英子、中山 祥嗣、山崎 新、横溝 裕行、中島 大介、今泉 圭隆、
 櫻井 健郎、大野 浩一、山本 裕史、古山 昭子、梅津 豊司、小山 陽介、平野 靖史郎*、松本 理*、
 鑪迫 典久*、曽根 秀子*
 <地域C>高見 昭憲、珠坪 一晃
 <社会C>松橋 啓介
(*: 過去に所属していた研究者)


 

PJ8 サブテーマ

  • 1.QSAR(KATE)物質ドメイン判別の実用化開発
  • 2.予防的取り組み方法に関する政策構成の研究
  • 3.水銀条約全球有効性評価システム開発(仮)
  • 4.包括的化学物質管理政策の構成研究