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Oulastrea crispata (Lamarck, 1816)  

キクメイシモドキ

Incertae sedis 所属科未定

Oulastrea Milne Edwards and Haime, 1848 キクメイシモドキ属

撮影:野村恵一(中種子町馬立の岩屋、水深12m)

 

莢の長径は4〜5mm。

成長形:小型の被覆状〜準塊状群体で、群体の長径が10cmを超えることは滅多にない。

軟体部の色彩と特徴:褐色〜暗褐色。低次隔壁・肋の上縁が白っぽく見え、よく目立つ。昼間でも触手を伸ばすことがある。

骨格の特徴:隔壁と肋を除いた部分の骨格が黒色または褐色を呈する。個体は角ばった円形か多角形で、莢の長径は5〜7mm。個体配列は主にプロコイド型だが、個体間隔が狭い群体ではセリオイド型に、広い群体ではサムナステロイド型に見えやすい。隔壁と肋は4次まで発達し、低次のものほど厚い傾向がある。隔壁と肋の側面から上縁にかけては、先端の尖った顆粒状突起がよく発達する。特に側面では、それらが複数の列をなす。1次・2次隔壁は軸柱まで達し、軸柱のすぐ外側にパリ状葉が発達する。軸柱は、パリ状葉の内側に形成されたパリが多数集まって形成される。しかし肉眼でのパリ状葉とパリの識別は困難。個体表面からは認識しづらいが、莢壁は板状で、それらの上方は多孔質。群体裏面には明瞭なエピテカは認められない。

生息環境:砂泥が溜まりやすい内湾の浅瀬や、波浪の影響の少ない岩礁斜面の水深10m以深で見られる。

国内での分布:千葉県勝浦・新潟県佐渡島以南。種子島では稀。

 

   

 

 

 

 


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