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Pocillopora meandrina Dana, 1846  

チリメンハナヤサイサンゴ

Pocilloporidae Gray, 1840 ハナヤサイサンゴ科

Pocillopora Lamarck, 1816 ハナヤサイサンゴ属

撮影:深見裕伸(西之表市西浦、水深8m)

 

隣接する第3分枝の間隔は狭く見える。

成長形:楔状〜コリンボース状群体。

軟体部の色彩と特徴:主に褐色〜緑色で、黄色、ピンク色や紫色などの派手な色彩になる群体もある。

骨格の特徴:第3分枝まで発達。通常、第1・第2分枝の概観は楔形で、基部横断面は楕円形のものが多い。上方から見ると、第2分枝側面の一部が第1分枝に融合し、それらの上縁が長く蛇行して見えることがある。第1・第2分枝の基部での短径はそれぞれ1.5cm前後と1.3〜1.5cmほどで、枝の長さはともに3cm以上に伸びる。第3分枝は第1・第2分枝の表面に満遍なく発達し、基部横断面は円形〜楕円形、直径または短径2〜3.5mm、枝の長さ2〜4mmのものがほとんど。隣接する第3分枝間の距離は1.5〜3mmで、それらの短径以上に開くことはない。個体は1〜1.2mmほどの円形、各分枝の下方では互いに離れて分布する。ただし枝先端付近では、楕円形、角ばった円形〜多角形になって密接し、隣接個体で莢壁の一部を共有する。隔壁の発達は悪く、細い針状の1次・2次隔壁が稀に認められる程度。軸柱は発達するが、低く細長い楕円丘状で、肉眼では認識しづらい。共骨表面には、細くやや扁平な単一尖端棘や細分尖端棘が発達する。

生息環境:サンゴ礁域では普通に見られ、特に波当たりの強い礁縁から礁斜面の浅所(水深5m以浅)で多く見られる。

国内での分布:種子島以南。種子島では稀。

補足:本種はPocillopora eydouxi ヘラジカハナヤサイサンゴと混同されているため、国内での生息状況については再検討が必要である。

   

西平・Veron (1995)での出現記録:○

 

 

 


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