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Pavona cactus (Forskål, 1775)  

サオトメシコロサンゴ

Agariciidae Lamarck, 1801 ヒラフキサンゴ科

Pavona Lamarck, 1801 シコロサンゴ属

撮影:野村恵一(中種子町大塩屋、水深5m)

 

個体の長径は1mmほどで小さい。

成長形:葉状群体。大きな葉状部の先端が分岐し、さらに小さな2〜3枚の葉状部を形成する。また、向きの揃った大小の葉状部が一部融合し、先端が蛇行した大きな葉状部を形成することもある。

軟体部の色彩と特徴:淡褐色〜緑色。葉状部の先端付近は他の部分よりも白っぽくなりやすい。

骨格の特徴:大きな葉状部の基部で厚さ3〜3.5mm、幅や高さは5cmほどまで成長する。その先端付近で、垂直または同方向に付属する小さな葉状部は、基部で厚さ2〜3mm、幅や高さは2cmほどまで成長する。個体は葉状部の両面に存在し、サムナステロイド型に配列する。大きな葉状部では、複数の個体が葉状部上縁とほぼ平行に連なって配列する。個体は円形〜楕円形で、長径が1〜1.5mmほどで小さいものが多いが、それらの中には1.5mmを超える大きめの個体が混在することもある。個体には、短い円柱状〜楕円柱状の軸柱と、1次と2次の隔壁・肋がよく発達する。1次隔壁は軸柱まで達する。2次隔壁は1次隔壁に比べて薄くて短く、軸柱に達しない。ただし、長径が1mmを超える大きめの個体では、薄く短い3次隔壁・肋が発達し、2次隔壁が1次隔壁とほぼ同じ厚さになって軸柱に達することもある。

生息環境:礁池・浅礁湖や、波浪の影響をあまり受けない礁斜面の深みや岩礁斜面で見られる。

国内での分布:和歌山県串本・熊本県天草牛深以南。種子島では稀。

 

   

西平・Veron (1995)での出現記録:○

 

 

 


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