(1/1)

 

Astreopora incrustans Bernard, 1896  

和名なし

Acroporidae Verrill, 1902 ミドリイシ科

Astreopora de Blainville, 1830 アナサンゴ属

撮影:野村恵一(西之表市中古田、水深10m)

 

莢径は2mm未満で小さい。

成長形:被覆状群体。

軟体部の色彩と特徴:褐色〜淡褐色や緑色。

骨格の特徴:個体は、群体表面から1〜1.5mmほど突出し、個体の間隔や向きは不規則。莢は円形、莢径2mm未満で小さい。隔壁は2次まで発達。1次隔壁は板状で、莢壁上縁では非常に短いが、莢心近くでは長くなる。莢心近くまで達した1次隔壁の中には、内縁がやや湾曲して隣接する1次隔壁に融合するものもある。2次隔壁は非常に短く、莢壁上縁から莢内の下方までほぼ同じ長さ。板状にならずに針状になる隔壁もある。共骨は多孔質で、その表面には細く短い単一尖端棘や細分尖端棘が発達する。

生息環境:礁斜面や岩礁斜面の水深10m以深で見られる。波浪の影響が少ないところでは、より浅所で見られることがある。

国内での分布:高知県竜串以南。

補足:本種は莢径の小さいAstreopora myriophthalma アナサンゴ、A. expansa イタアナサンゴやA. listeri ヒラアナサンゴ(これら3種は全て本ガイド未掲載種)などと混同されている。よって、国内での生息状況については再検討が必要である。

* 種子島初記録種

 

 

 

 


<< 戻る  (1/1)

●お問い合わせ: 国立環境研究所 生物多様性領域

〒305-8506 茨城県つくば市小野川16-2 Email: biodiv.data@(この部分は削除してメールして下さい)nies.go.jp

 

Copyright © National Institute for Environmental Studies. All Rights Reserved.

Powered by Database Factory