推定方法
製品等の使用年数分布の推定方法は大きく4つの方法に分類できます。各方法の詳細と特徴は下の表のとおりです。さらに詳しい内容については,トップページ「本データベースについての研究成果公表」の文献を参照してください。
表 使用年数分布の推定方法
推定方法 | データ調査方法 | 推定される使用 年数等の定義 |
特徴 |
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(1) 使用年数別の使用済み数から推定する方法 |
リサイクル施設等への搬入製品の調査 | 製品寿命(建設物寿命) |
・特定地域での分布を求める場合に有利。 ・輸出中古品,不法投棄品を除く分布が推定されることに注意。 ・代表性,精度確保には多地点・長期間の調査が必要。 ・施設の標本データからの拡大推計の方法に注意が必要。 |
消費者へのアンケート調査,または,統計データ(一部製品のみ) | (国内)サービス期間,保有期間,使用期間 | ・国全体の分布を求める場合に有利。 ・アンケートの場合,消費者の記憶に基づくため,誤差が大きくなる可能性がある。 |
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(2) 製品年齢別の保有数から推定する方法 |
消費者へのアンケート調査,または,統計データ(一部製品のみ) | (国内)サービス期間 | ・国全体の分布を求める場合に有利。 ・実際に保有されている製品の調査を行うため,確実なデータが得られ,推定精度が比較的高い。 |
(3) 期初および期末の製品年齢別の保有数から推定する方法 |
消費者へのアンケート調査,または,統計データ(一部製品のみ) | (国内)サービス期間 | ・使用年数分布の経年変化が小さい製品の推定に有用。 ・建築物など出荷の時系列データが入手しにくい製品の分布の推定に有用。 ・空間的・時間的・品目範囲を任意に設定可能。 |
(4) 総保有数と出荷数の台数収支から推定する方法 |
消費者へのアンケート調査,または,統計データ(一部製品のみ) | (国内)サービス期間 | ・国全体の分布を求める場合に有利。 ・製品年齢別保有数のデータが不要なため,調査の負担が小さい。 ・パラメトリック推定のみ可能。未知のパラメータは1つ(実質的に平均使用年数のみ未知)でなければならない。 |