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Physophyllia ayleni Wells, 1935  

ウミバラ

Meruliniidae Verrill, 1865 サザナミサンゴ科

Physophyllia Duncan, 1884 ウミバラ属

撮影:杉原 薫(長崎県壱岐市板浦、水深6m)

*生時写真と同じ群体で種子島産ではない。

莢の長径は9mm〜1.5cm。

成長形:主に被覆状群体。コリンがよく発達して葉状群体になるものもある。

軟体部の色彩と特徴:灰色がかかった緑色〜褐色。口盤が黄色や赤色などの鮮やかな色彩にもなる。

骨格の特徴:群体周縁の個体は円形〜楕円形で長径は9mm〜1.5cmほど。小さな被覆状群体では、大きな中心個体を認識できる。周縁の個体は、周縁を向きながら、中心個体を囲むように放射状または同心円状に配列する。しかし個体の大きさや配置が不揃いで、群体表面の起伏も大きいため、規則的に配列するように見えにくい。個体配列は基本的にプロコイド型だが、個体がやや群体周縁を向くため、典型的なプロコイド型には見えにくい。周縁個体は、小さなものでは2次隔壁・肋まで、大きなものの一部で3次隔壁・肋が発達し、群体周縁ではどこでも3次肋が発達する。1〜3次隔壁・肋の厚さはほぼ同じでよく突出するが、突出の度合は低次のものほど顕著。1次・2次隔壁は莢壁上縁でローブ状になっており、軸柱まで達する。3次隔壁はローブ状にならず、軸柱には達しない。1次・2次肋は、その個体の内側または隣接する別の2個体の1次・2次隔壁・肋とそれぞれ連結する。軸柱は楕円形で、長径5mm程度までなるが、群体周縁に近い個体ほど発達が悪く不明瞭。隣接する肋の間には、石灰質の泡状組織が不規則に形成される。特に莢のすぐ外側では、これらがよく発達することで莢壁が形成されている様子がよく分かる。群体周縁の表面と裏面では、1〜3次肋が規則正しく等間隔かつ放射状に並ぶ。共骨部分の肋と肋の間に孔が開くことはない。

生息環境:遮蔽的で濁った湾内の水深5〜15mで見られる。

国内での分布:長崎県対馬〜熊本県天草牛深、静岡県西伊豆〜高知県竜串。種子島では記録されていない。

補足:本種のタイプ産地は長崎県対馬の可能性がある。本種はPectinia paeonia レースウミバラ(本ガイド未掲載種)などと混同されており、国内での生息状況を再検討する必要がある。

   

西平・Veron (1995)での出現記録:○

 

 

 


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