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Favites aff. rotundata Veron, Pichon and Wijsman-Best, 1977

和名なし

Meruliniidae Verrill, 1865 サザナミサンゴ科

Favites Link, 1807 カメノコキクメイシ属

撮影:永田俊輔(西之表市大原、水深6m)

 

莢の長径は1〜2cm。

成長形:準塊状〜塊状群体。

軟体部の色彩と特徴:主に褐色〜緑色。莢壁上縁と口盤は灰色がかって明るく見える。軟体は肉厚だが、莢壁が薄く個体の輪郭も粗いため、個体はドーナツ型に見えにくい。莢は深く、口盤は広く見える。1次隔壁が不規則に突出し、その上縁が白っぽくなることがある。

骨格の特徴:個体は主に円形〜楕円形で、莢の長径は1〜2cmで、同一群体上でのそれら大きさは不揃いに見える。個体配列はプロコイド型だが、個体間隔が狭く、部分的にセリオイド型に見えることもある。個体の向きや突出度合は不揃いに見えるが、出芽して間もない小さな個体と、群体周縁の個体は莢壁が突出する傾向がある。隔壁は5次まで発達し、5次隔壁を除けば厚さはほぼ同じで薄い。これらは莢壁上縁でよく突出し、莢心に向かって急傾斜で落ち込む。そのため、莢径を問わず莢内は深く見える。またごく一部の個体では、1次隔壁だけがやや厚くなって、顕著に張り出すことがある。1次・2次隔壁は軸柱まで達するが、その内縁でのパリ状葉の発達は悪い。3次隔壁はそれらの内縁よりもやや手前まで、4次隔壁は3次隔壁内縁のさらに手前までしか達しない。これらの隔壁内縁は、低次隔壁のほうに湾曲するため、隔壁の配列がきれいな放射状に見えない。5次隔壁は非常に短く、莢壁上縁でわずかに発達するのみ。また他の隔壁に比べて薄く、莢壁上縁で突出しないため、目立たない。肋は突出した個体の外側面では明瞭。隔壁・肋の上縁の鋸歯は顕著で、先端がややローブ状になるか、または尖っており、形や大きさや間隔がよく揃う。軸柱は、長径が3〜4mmほどの円形〜楕円形で、よく発達する。

生息環境:礁池・浅礁湖の岩盤上や、礁斜面や岩礁斜面の水深10m以浅で見られる。

国内での分布:和歌山県串本・長崎県上五島若松島〜沖縄本島。種子島では稀。

補足:本種はFavites rotundata アツキクメイシと混同されている可能性がある。よって国内での生息状況は再検討が必要。また本種の形態は、Dipsastraea キクメイシ属との類似性が高いため、更なる分類学的検討も必要と思われる。

* 種子島初記録種

 

 

 

 


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