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Pavona explanulata (Lamarck, 1816)  

ヒラシコロサンゴ

Agariciidae Lamarck, 1801 ヒラフキサンゴ科

Pavona Lamarck, 1801 シコロサンゴ属

撮影:目ア拓真(西之表市上古田、水深11m)

 

個体の莢壁は不明瞭。

成長形:主に被覆状群体で、群体周縁は葉状になることが多い。また、群体中心部に棍棒状の突出部が不規則に形成されることがある。

軟体部の色彩と特徴:主に褐色〜赤褐色。昼間でも触手を伸ばしていることが多い。

骨格の特徴:個体は長径3〜5mmの円形〜楕円形で、群体周縁のものほど楕円形になりやすい。出芽途中の個体はより大きく見える。個体配列はサムナステロイド型。ただし、群体中心部や突出部の頂部では、個体間隔が密になってプロコイド型〜セリオイド型配列になることがある。群体周縁や葉状部では、群体の中心に近いほうの莢壁がわずかに突出し、個体が周縁を向くことが多い。隣接する個体間隔は広く、1cmほど開くことも珍しくない。個体の隔壁・肋は3次まで発達する。1次・2次隔壁は厚く、よく突出し、軸柱まで達する。3次隔壁は薄くあまり突出せず、1次・2次隔壁と規則正しく交互に配列し、そのほとんどは軸柱まで達しない。群体表面では、1次・2次隔壁・肋の上縁は薄くなっており、肉眼ではそれらが上方に突出したように見える。葉状部の裏面に個体は形成されないが、薄くて長い1次・2次肋と3次肋がよく発達し、それらが交互に配列する。軸柱は大きく、円形〜楕円形で上方によく突出する。出芽途中の個体では、軸柱が板状に長く伸びていることも多い。

生息環境:礁池・浅礁湖、潮通しのよい内湾の深みや波浪の影響の少ない岩礁斜面でたまに見られる。

国内での分布:種子島以南。種子島では稀。

補足:本種はPavona sp. コブシコロサンゴと混同されている可能性があり、国内での生息状況については再検討が必要。

* 種子島初記録種

 

 

 

 


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