7月4日(土)に福島市において市民参加型イベント「バードデータチャレンジ in 福島2015」を開催しました。
趣旨説明と音声種判別手法の解説後、30名の参加者が5-6名ずつの5班に分かれて音声聴取を行いました。この班内で判別内容を検討し、出現種を確定する形をとりました。録音音声は2014年5-6月に録音されたものを使用しました。
録音音声聴取とデータベースへの種名登録は、独自に開発したブラウザベースのwebシステム「SONO-TORI」をタブレットPC上で操作し行いました。また、出現種や進捗状況の可視化および地図化を行い、会場のスクリーンに投影することで参加者間の情報共有を図りました。
約2時間の聴取時間で、52地点分の録音データから、28種が確認されました。判別終了後、参加者全員で種リストや出現種の分布をスクリーンで確認しながら、判別結果の振り返りを行いました。参加者のアンケートから、イベントの趣旨や内容に対し、好意的な反応が得られました。
一方、各班の担当地点を予め決めていたため、異なる環境に生息する種のさえずりをもっと楽しみたかった、という指摘も複数みられました。「SONO-TORI」や出現種の可視化についても、その操作性や表現について具体的な改善点が指摘されました。これらのフィードバックは、開催が決定している次年度のイベントにおいて行います。