概要
- 具体的な都市(名古屋市および中部圏の中都市、中国・インドのいくつかの都市)を想定し、
低炭素社会実現のために導入可能な施策を提示するとともに、それら施策を導入した場合の効果を明らかにする。また、
地球温暖化防止計画を策定する自治体の温暖化政策の確立のため、評価手法を体系化し、データベースづくり、
解析手法の標準化を行い、削減目標・シナリオ・ロードマップの合意形成・政策運営の方法を示す。
- わが国と体制・制度・自然条件の異なる中国の都市において、制度的有利性に依拠した形での、
新たな都市開発の方向性を模索し、その成果をわが国をはじめとする世界各国の都市開発の現場へと還元しようとするものである。
中国の都市を対象としたクリマアトラスワークショップを実施し、都市の熱環境の悪化防止、あるいは改善を実現するような都市計画、
さらには都市開発が具体の都市において実現することをめざす。
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人間活動の影響が残りやすい地下環境指標を用い、過去の自然と都市の復原(現在から過去)を行うとともに、
自然−社会統合概念(過去から現在・未来)をとおし、将来の都市のあり方への提言をめざす。
衛星を用いた地下水環境変化の推定や、現在の地下熱環境情報を用いた気候変動復原・都市化の影響評価、
地下物質環境変化指標による汚染環境の拡大推定など、各種の地下環境情報を用い、
都市と水・熱・物質環境との関係を明らかにする。
- 自治体向けのクリマアトラス作成方法を長野市をベースにして開発する。とりわけ、
ドイツの内陸都市と類似の地勢を備えた日本の内陸中小都市において、大気汚染と熱環境を複合的に扱った
クリマアトラス作成方法の構築をめざす。
- 夜間に山風が出現する長野市において、光源や受光系を自由に配置して観測を行えるDOAS法の原理を応用した
サーチライト型光源を用いた能動的MAX-DOAS(AMAX-DOAS)計測開発を行い、
ヒートアイランドや大気汚染に代表される都市気候の緩和効果を定量的に実証する。
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