Snapshot Japanの目的
生物多様性が維持・回復し、それらがもたらす恵みを将来にわたって継承していく社会を構築していくことは人類にとっての大きなテーマです。そのような「自然共生社会」の実現にあたっては、検証可能な評価指標が必要とされています。そして、その指標の基盤となるのが、相互に比較可能で継続的な生物多様性のモニタリングです。Snapshot Japanは、簡便に利用可能な自動撮影カメラ(カメラトラップ)を用いて、世界中で同じ設置方法で野生動物のモニタリングを行う参加型イニシアチブSnapshot Global の日本版です。Snapshot Japanの目的は以下の3つです。
- 野生動物の多様性保全、ならびに持続的な利用や人間との軋轢の軽減を評価するためのグローバルトレンド評価に向けた基盤情報を社会に提供する
- 様々な環境変化に対する野生動物の応答の解明に広く利用可能な質の高いデータを得る
- シチズンサイエンスとしてのカメラトラップの普及を図るとともに、得られたデータや映像情報の教育利用を促進する
Snapshot Japan 実施体制
サブプロジェクト:
各調査サイトの代表(PI)と共同代表(CO-PI)が調査を実施する。各サイトで撮影された動物の種判別を行なう。Snapshot Japanのデータを活用した研究を行なう。
Snapshot Japan事務局:
プロジェクトマネージャー(PM)とプロジェクトコーディネーター(PC)が各サイトで撮影された画像データの取りまとめやオンライン調査説明会などを実施する。事務局のメンバーはサブプロジェクトのPIもしくはCO-PIから構成されます。