(2) 研究の構成
第2期中期目標期間中に取り組むべき研究の構成は次のとおりとする。
① 重点研究プログラム
10年先の在るべき環境や社会の姿及び課題を見越して、環境政策立案に資するため、国環研が集中的・融合的に取り組むべき研究課題として、以下の4つの重点研究プログラムを設定する。各プログラムは別表に掲げる中核研究プロジェクトを中心に重点的に予算と研究者の配分を行い、それぞれの方向性、到達目標の達成を図る。
② 基盤的な調査・研究活動
長期的な視点に立って、先見的な環境研究に取り組むとともに、新たに発生する重大な環境問題及び長期的、予見的・予防的に対応すべき環境問題に対応するため、環境研究の基盤となる研究及び国環研の研究能力の向上を図るための基盤的な調査・研究、創造的・先導的な研究及び手法開発(以下、「基盤的な調査・研究」という。)を充実させる。具体的には、安全・安心・快適な社会環境の創造、化学分析の高度化、環境ストレスの健康影響評価とその手法、都市域から地球規模に至る大気環境の管理、流域圏の環境管理、生態系と生物多様性の保全・管理、地球環境の監視・観測手法及び資源循環・廃棄物対策に関する研究について、基盤的な調査・研究を環境政策との関連を明確にしながら推進する。
③ 知的研究基盤の整備
国環研内外の様々な研究の効率的な実施及び研究ネットワークの形成に資するため、地球環境の戦略的なモニタリングとデータベース構築、資源循環・廃棄物管理、環境リスクに関するデータベース等の作成、環境標準試料等の作製、環境試料の長期保存(スペシメンバンキング)、絶滅の危機に瀕する野生生物種の細胞・遺伝子の保存等により知的研究基盤の整備を行う。これらの知的研究基盤については、可能な範囲で、研究所内外の関係機関を始めとして、広く一般の利用に供する。さらに、我が国における環境測定等に関する標準機関(レファレンス・ラボラトリー)としての機能を強化する。
具体的には、第2期中期目標期間中に、環境微生物2000株(現在1600株)の保存、絶滅の危機に瀕する野生生物220種の体細胞、生殖細胞及び遺伝子の保存、絶滅の危機に瀕する水生植物30系統の保存を実施するとともに、3種類以上の環境試料の長期保存を新たに開始することを目指す。地球環境のモニタリングに関しては、第2期中期目標期間中に衛星による温室効果ガス・モニタリングデータの関係機関への提供開始を目指す。
(2) 研究の構成
中期目標の考え方を踏まえつつ、以下の研究より構成する。
① 重点研究プログラム
全地球的な環境の健全性を確保し、持続可能な社会を構築するために、10年先に在るべき環境や社会の姿及び課題を見越して、環境政策に資するため、国環研が集中的・融合的に取り組むべき研究課題として、以下の4つの重点研究プログラムを設定する。各プログラムは、中核研究プロジェクトを中心に重点的に予算と研究者の配分を行い、別表1のとおり設定した中核研究プロジェクトの方向性、到達目標の達成を図る。これらのほか、重点研究プログラムと関連する関連研究プロジェクト(別表2)及び重点研究プログラムにおけるその他の活動(別表3)を実施する。
② 基盤的な調査・研究活動
長期的な視点に立って、先見的な環境研究に取り組むとともに、新たに発生する重大な環境問題及び長期的、予見的・予防的に対応すべき環境問題に対応するため、環境研究の基盤となる研究及び国環研の研究能力の向上を図るため、以下の基盤的な調査・研究、創造的・先導的な研究及び手法開発(以下、「基盤的な調査・研究」という。主な調査・研究活動は別表4を参照。) を推進する。
③ 知的研究基盤の整備
国環研内外の様々な研究の効率的な実施及び研究ネットワークの形成に資するため、以下のような知的研究基盤の整備(別表5)を行う。これらの知的研究基盤については、可能な範囲で、国環研内外の関係機関を始めとして、広く一般の利用に供する。また、地球環境のモニタリングに関しては、第2期期間中に衛星による温室効果ガス・モニタリングデータの関係機関への提供開始を目指す。
5年間の業務実績
重点研究プログラム、基盤的な調査・研究活動、知的研究基盤の整備の各課題については、中期計画で示された研究の方法に沿って、それぞれ実施した。各研究成果の概要については、資料1〜3のとおりである。
23年3月に開催された外部研究評価委員会での第2期中期目標期間(18〜22年度)の事後評価は、以下のとおり5点満点で、平均評点が4.1〜4.7点であり、高い評価が得られたと考えている。
| 5 | 4 | 3 | 2 | 1 | 評価 人数 |
平均点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 地球温暖化研究プログラム | 8 | 11 | 0 | 0 | 0 | 19 | 4.4 |
| 循環型社会研究プログラム | 12 | 7 | 0 | 0 | 0 | 19 | 4.6 |
| 環境リスク研究プログラム | 4 | 14 | 1 | 0 | 0 | 19 | 4.2 |
| アジア自然共生研究プログラム | 8 | 10 | 1 | 0 | 0 | 19 | 4.4 |
| 基盤的な調査・研究活動(全研究分野一括) | 5 | 14 | 0 | 0 | 0 | 19 | 4.3 |
| スペシメンバンキング、レファレンスラボ、細胞・遺伝子保存 | 2 | 17 | 0 | 0 | 0 | 19 | 4.1 |
| 地球環境モニタリング等 | 13 | 6 | 0 | 0 | 0 | 19 | 4.7 |
自己評価
中期計画で示された研究の方向に沿って、中期計画で示された到達目標を着実に達成し、質の高い研究成果を得ることができたと考えている。
外部研究評価の結果も全体として高い評価を得ており、中期計画で示された到達目標を着実に達成し、質の高い成果を得ることができたと考えている。
