調査概要

エコチル調査は、赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいるときから13歳になるまで健康状態を定期的に調べる出生コーホート(集団を追跡する)調査として、2010年度に開始しました。

子どもの健康と環境に関して、わが国ではかつてないほどの、大規模かつ長期的な調査で、全国15地域、10万組のお子さんとそのご両親に参加していただきました。2022年度には13歳以降も継続し40歳程度になるまで調査を進めていく方針が打ち出され、お子さんが12歳となる年に、参加者の保護者のみなさまに調査の継続に関わるご説明をさせていただき、まずは18歳になるまでの同意をいただけるよう進めて参ります。

調査の流れ

エコチル調査の開始当初より、調査はお子さんとご両親の健康を第一に考えながら進めております。

エコチル調査の開始当初、参加者のみなさまには、質問票への記入や血液・尿・毛髪などの試料を採取・提供していただきました。また、お母さんやお子さんの診療状況や健康状態について調査させていただきました。

お子さんが生まれた後は、年2回実施する郵便による質問票調査や、対面式で採血や採尿、身体測定等を行う調査、乳歯調査など実施しています。13歳以降の調査は、質問票調査は郵便による方法から、Web(ポータルサイト)を活用した調査方法に変更し、調査を進めて参ります。

調査の流れ

ご提供いただいた試料やデータは、分析後も長期保存して将来の研究に役立てます。

試料・データからは、個人が特定される情報を取り除き、照合のための番号をつけ、取り扱うスタッフを限定した上で、細心の注意を払い厳重に管理、保管します。

調査期間

エコチル調査は、2011年1月~2014年12月まで参加者登録が行われ、当初はお子さんが13歳になる2027年までの計画としておりましたが、2022年度にお子さんが18歳になるまでの基本計画(環境省)が策定され(それ以降の計画は先頭集団のお子さんが18歳になる2028年度までに見直される予定)、調査が進められていく予定です。

2010年度に開始したエコチル調査は、3年間で約10万人の妊婦に参加登録いただきました。そして、登録いただいた妊婦の妊娠期から出産時にかけて、妊婦やその子どもの血液、尿、母乳等の生体試料の採取を行いました。その後は、生まれた子どもが13歳になるまで質問票等による調査を継続いただくためのフォローアップを行うこととしています。

また、調査の進捗に合わせて、収集したデータの解析を随時行うこととしており、その結果は、エコチル調査の成果として一般国民の皆さまに広くお伝えしていきます。

詳細調査と追加調査

エコチル調査には、調査参加者全員を対象とする全体調査のほかに、一部の方を対象にして行う詳細調査、ユニットセンターなどが独自に行う追加調査があります。

詳細調査

参加者の一部の方にお願いして、お子さんの健康と生活環境をよりくわしく調査します。

全体調査と詳細調査の関係

追加調査

ユニットセンターなどが独自の計画・予算でエコチル調査の参加者を対象に行う調査です。事前に環境省の承認を受けて実施します。

出典:環境省ホームページ(https://www.env.go.jp/chemi/ceh/about/outline.html)