平成13年7 月17日(火)
独立行政法人国立環境研究所
主任研究企画官 :高木 宏明 (0298-50-2310)
環境情報センター長:今田 長英 (0298-50-2340)
担 当:企画・広報室 滝村 朗 (0298-50-2453)
:研究情報室 竹内 久智 (0298-50-2343)
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要 旨
国立環境研究所では、このほど、当研究所の研究成果を国民各層に分かりやすく伝えるための研究情報誌「環境儀」を創刊した。
「環境儀」の命名には、地球儀が地球上の我々の位置を知るための道具であるように、われわれを取り巻く多様な環境問題の中で、今どこに位置するのか、どこに向かおうとしているのかを示すしるべとしたいという意図が込められている。
今後、研究所公開シンポジウム(7月19日 於:東京国際フォーラム)においても参加者に創刊号を配布、アンケートを行うなどし、さらに編集に工夫を凝らして年に3〜4号ずつ刊行していく予定である。
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1.背景
これまで国立環境研究所では、研究論文の発表、学会等での報告をはじめ、各種刊行物の発行、公開シンポジウムの開催、ホームページを通じて、研究成果の広報・普及を図ってきた。
環境問題は今や国民の関心事となっており、これまで以上にわかりやすく正確な、最先端の情報を国民各層に提供していくことが求められている。このため、独立行政法人化を契機として「わかりやすい出版物」を刊行すべく、検討を進めてきたところである。
2 「環境儀」刊行のねらい
これまでの検討を踏まえ、以下の基本方針の下で「環境儀」を刊行していくこととした。
- 当研究所が実施している研究の中から、重要で興味ある成果の得られた研究を選び、その研究の成果、背景について国民に分かりやすく提供することを目的とする。
- 広く環境問題・環境研究に関心を持っている国民を対象とし、高校卒業程度の知識で読めるような内容を目指す。
- インタビュー等を通じて、当該研究の担当研究者の生の声を伝えることに重点を置くとともに、実験の様子の写真も掲載するなどして、成果の情報を伝えるだけでなく研究所の活動に親しみをもってもらうことも目指す。
なお、地球儀が地球上の我々の位置を知るための道具であるように、「環境儀」の命名には、われわれを取り巻く多様な環境問題の中で、われわれは今どこに位置するのか、どこに向かおうとしているのか、それを明確に指し示すしるべとしたいという意図が込められている。
3 創刊号の内容
創刊号では、平成9年度〜平成11年度に実施した特別研究「環境中の『ホルモン様化学物質』の生殖・発生影響に関する研究」(平成13年6月29日別途記者発表)について、特にラットを用いたダイオキシンの生殖・発生影響に関する研究を中心に取り上げた。
内容としては、研究担当者へのインタビュー、研究の概要と成果、今後の研究のほか、環境ホルモンとダイオキシンに関する解説で構成されている。
なお、わかりやすい出版物とするため、所内での検討に加え、外部の科学関連出版の専門家にリライトを依頼した。
4 今後の予定
今後、研究所公開シンポジウム(7月19日 於:東京国際フォーラム)で参加者に創刊号を配布、アンケートを行うなどし、創刊号読者の意見も踏まえてさらに編集に工夫を凝らして、年に3〜4号ずつ刊行していく予定。
5 閲覧・入手についての問い合わせ先
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