(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
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ヒメジョオン

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 ヒメジョオン, ヒメジオン

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ヒメジョオン
分類群 維管束植物 双子葉・合弁花類 キク科
(Asteraceae, Asterales, Magnoliopsida, Magnoliophyta)
学名 Erigeron annuus
英名等 Annual fleabane, Sweet scabious
自然分布 北アメリカ
形態 一~二年草.茎は直立,高さ50~130cm,淡緑色,あらい毛がまばらに生え,中心部に白色の髄があり中空でない.根生葉は長柄があって円形に近く,大きな深い鋸歯があり,花時には消失.茎上の葉は緑色,柄は不明瞭で粗い鋸歯があり,へりと下面中央脈上には立った長毛がある.頭花は径2cm,総包片はほぼ3列に並び幅はせまい.舌状花は白色,雌性,100個程度あり,冠毛は短く痕跡的.筒状花は黄色,花冠筒の先は5裂,長い冠毛があり,子房にはねた毛がまばらに生える.ハルジオンに似るが,茎が中空でない,花時に根生葉が無いなどの点で区別可能.染色体数2n=27.ヘラバヒメジョオンと雑種(ヤナギバヒメジョオン)をつくる.
生息環境 畑地,樹園地,牧草地,路傍,荒地,草原
温度選好性:温帯(低地から高山地帯までみられる)
繁殖生態 頭状花,虫媒花.
繁殖期:6~10月
生態的特性 土壌の種類を選ばず,土壌環境に対する適応性が大きい.
侵入情報
国内移入分布 ほぼ全国 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元
侵入経路 観賞用(ヤナギバヒメギク(柳葉姫菊)などの名で観賞された)として導入
侵入年代 江戸時代末(1865年ごろ)に渡来,明治初年には雑草化
影響 在来種,畑作物,牧草との競合.アレロパシー作用.数種の虫,菌,ネマトーダ,ウイルスの寄主.
影響を受ける生物:在来草本植物 (霧ヶ峰,八ヶ岳,尾瀬ヶ原,戦場ヶ原),農作物,牧草
法的扱い
防除方法 抜き取り,刈り取り(長野県霧ヶ峰など).桑園に生育するもので,除草剤耐性型が知られる.
問題点等
海外移入分布 ヨーロッパ,アジアに分布
備考
日本の侵略的外来種ワースト100.外来生物法で要注意外来生物に指定された.
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