(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
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ハルジオン

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 ハルジオン, ハルジョオン, ハルシオン

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ハルジオン
分類群 維管束植物 双子葉・合弁花類 キク科
(Asteraceae, Asterales, Magnoliopsida, Magnoliophyta)
学名 Erigeron philadelphicus
英名等 Philadelphia fleabane
自然分布 北アメリカ
形態 多年草.茎は直立,高さ30~80cm,淡緑色,あらい毛がまばらに生え,茎は中空.葉には両面とも柔らかい毛が多く,根生葉はへら形で花時にも残る.茎上の葉は基部が広がり無柄で茎を抱き,粗い鋸歯があり,へりと下面中央脈上には立った長毛がある.花序ははじめ茎ごと下向きに垂れる.頭花は径2~2.5cm,舌状花は白色~淡紅色で長い冠毛があり,150~400個程度ある.筒状花は黄色,花冠筒の先は5裂,長い冠毛を持つ.ヒメジョオンに似るが,茎が中空,花時に根生葉が残る,茎上の葉が柄を抱く,頭花がやや大きい,舌状花の幅が狭く長い冠毛を持ち数が多いという点で区別可能.染色体数2n=18.変異が多く,ケナシハルジョオン,チャボハルジョオン,オオハルジョオンなどの変異品の報告もある.
生息環境 水田畦畔,牧草地,路傍,畑地,堤防,荒地
温度選好性:温帯~熱帯
繁殖生態 繁殖期:4~8月
頭状花,虫媒花.
生態的特性 窒素分の多い場所を好む.
侵入情報
国内移入分布 ほぼ全国 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 不明
侵入経路 観賞用として導入
侵入年代 1920年頃に渡来,1950年代以降に関東中心に分布拡大
影響 在来種,畑作物,牧草と競合.アレロパシー作用.花粉症の原因.
影響を受ける在来生物:在来草本植物,農産物,牧草など.
法的扱い 要注意外来生物(外来生物法),日本の侵略的外来種ワースト100 指定種
防除方法 抜き取り,刈り取り,除草剤の散布.刈り取りや踏みつけに対する耐性が強い.
問題点等 除草剤(パラコート)耐性型がある.
海外移入分布 東アジアに分布
備考
日本の侵略的外来種ワースト100.外来生物法で要注意外来生物に指定された.
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