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湖沼や海の水質汚染
 
ジャンルキャラクター 湖や沼、海では、どんな環境問題が起こっているの?
今、湖や沼、海で対策(たいさく)を急がなくてはならないのは、水質の汚染(おせん)、特に富栄養化(ふえいようか)の問題です。 湖や沼では分解(ぶんかい)しにくい有機物(ゆうきぶつ)がたまり、飲料水にする過程(かてい)で発がん性物質(ぶっしつ)が発生したり、そこに生息する魚介類(ぎょかいるい)が減少(げんしょう)もしくは、種類が変化したりします。 沿岸(えんがん)の海域(かいいき)では、水質の富栄養化により赤潮(あかしお)が発生し、沿岸漁業、特に魚の養殖(ようしょく)などに大きな被害(ひがい)をもたらしています。
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もっと詳しく教えて!
Q1 海の汚れの原因は、なんですか?
Q3 バラスト水の問題について、教えてください。
Q2 「赤潮」って、なんですか?
Q4 どうすればきれいな湖や海に戻せるの?
Q3 「アオコ」って、なんですか?     
 

湖沼(こしょう)や海洋の水質汚染(おせん)の状況(じょうきょう)を調べる研究所の取り組み
  • 湖沼(こしょう)では、どんな有機物が分解されにくいのか、どうしてそのような有機物ができるのかを研究しています。また、発がん物質であるトリハロメタンができる量や、プランクトンの量や種類がどう変化するのかを研究しています。

  • ため池周辺に生息するトンボの数、種類などを調べ、生物の多様性(たようせい)を守るために、ため池周辺の土地利用や水辺の植物がどのような役割(やくわり)を持っているかを解明(かいめい)するための研究を行っています。
  • 海の状態(じょうたい)をモニタリングするために瀬戸内海(せとないかい)を運航(うんこう)するフェリーに観測装置(かんそくそうち)を取りつけ、植物プランクトンの量や水温、塩分などの計測を行っています。また、計測(けいそく)されたデータを衛星電話回線で受信(じゅしん)して、つねに監視(かんし)できるような技術を開発しています。
民間の船(フェリー)
民間の船(フェリー)を利用して海の観測をしています。
  • 有害化学物質による地球規模(きぼ)の海洋汚染の状況を調べるため、海運会社などに協力してもらい、日本−ペルシャ湾間(わんかん)、日本−オーストラリア東岸間の太平洋における観測を実施(じっし)し、効率的(こうりつてき)で信頼性(しんらいせい)の高い海洋観測手法(かいようかんそくしゅほう)の開発と収集(しゅうしゅう)したデータを解析(かいせき)する研究を行っています。
    わかったよ!
    観測の結果、日本−ペルシャ湾間および太平洋の広範な海域において、β-HCH(農薬成分:日本では1971年に販売禁止)などが検出(けんしゅつ)されました。β-HCHの日本−オーストラリア間の分布は、日本(大陸)から遠ざかるにつれ、濃度(のうど)がしだいに低くなる特徴的(とくちょうてき)な傾向(けいこう)が見られました。
  • 太平洋の南側では、地球温暖化(ちきゅうおんだんか)が原因(げんいん)と考えられている水温上昇(じょうしょう)によってサンゴが死んでしまう白化現象(はっかげんしょう)が起こっています。 人工衛星や航空機のデータを使い、サンゴの白化現象がある場所を探(さが)したり、サンゴ礁(しょう)の健康状態を監視(かんし)したりしています。
サンゴ礁(正常)
サンゴ礁(正常)
サンゴ礁(白化)
サンゴ礁(白化)
撮影:安元三教

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