家での暮らしの選択
家の断熱性を高める

家の断熱が良くないと暖房や冷房をしても暖かさや涼しさが外に逃げてしまいます。住宅の断熱性を高めると冷暖房のエネルギー消費量が削減できますが、それだけでなく家の中の温度差を小さくすることができ、健康にも良い効果が期待されます。
省エネ家電を選ぶ

家電等は、買い替えの際に省エネな製品を選択すると良いです。製品のラベルを確認すれば、簡単に製品のエネルギー性能を比較できます。省エネな製品は購入価格が高くなりがちですが、使用に伴う電気代は小さくなります。製品の寿命を通したエネルギー消費額、消費量の視点から適切な機器を選べると良いです。
暖房・給湯にはエアコン・電気給湯器を選ぶ

化石燃料は燃焼すると必ずCO2が排出されますが、電気は発電方法によってCO2の排出量を大きく減らすことが可能です。日本政府の計画では、再生可能エネルギーの大量導入などによって、発電時のCO2排出量を大きく下げていくことになっています。電気を使用する機器に切り替えていくことで、CO2の排出量を大きく下げることが可能になっていきます。
屋根に太陽光パネルをつける

戸建住宅の場合は、太陽光発電を設置すると発電時にCO2排出量のない電気を自宅で使用することができます。太陽光発電は太陽が出ている時しか発電できないので、蓄電池と組み合わせて使用すると、非常時のエネルギー確保の観点からも安心して利用できます。
電気の契約をCO2排出が少ない発電をしている会社に切り替える

電力会社は選べます。そして、電力会社によって発電設備の構成が大きく異なるため、電気を使用することで排出されるCO2量は会社によってまちまちです。各社のCO2排出量を参考にして契約先を選択することで暮らしから排出されるCO2を下げることができます。もちろん、電力会社を選ぶときにはCO2排出量だけでなく、電気代は高くないか、安心できる会社かどうかということにも注意が必要です。
移動の選択
公共交通機関を選んで自家用車の利用を減らす

鉄道やバスといった公共交通機関は、同じ距離を走った場合の乗客一人当たりのCO2排出量が自家用車よりも少ないです。比較は簡単ではありませんが、地上を移動する手段は乗りあう人数が多いものほどCO2の排出量が少なくなる傾向にあります。公共交通機関を選んで自家用車の利用を減らすことはCO2排出を減らすことにつながります。
レンタカーやシェアリングを利用して自動車を所有しない

自動車を持ってしまうと、徒歩、自転車、公共交通機関で移動することができる場所までも、つい自動車で行ってしまうことが多々あります。自動車を所有しないで、必要なときはレンタカーやシェアリングを利用するようにすれば、CO2排出を減らすことにつながります。
自動車を所有するなら、燃費のかなり良いガソリン車か、電気自動車を選ぶ

仕事場、ショッピング、駅が近くになくて、公共交通機関も充実していない場合には、乗用車は必要だよね。その場合には、燃費のかなり良いガソリン車か、電気自動車を選ぶことはCO2排出を減らすことにつながります。
商品の選択
商品を購入する際には、生産や輸送に伴って温室効果ガスが排出されていることを認識し、より排出が少ない商品を選ぶ

商品は、原材料の調達・生産、商品の加工・組立・輸送・販売、商品の使用・廃棄といった商品の一生において、多かれ少なかれ温室効果ガスの排出を伴っています。それがどの程度温室効果ガスを排出するか、調べたり、考えたりしてみましょう。まだ、調べる方法は簡単ではありませんが、企業のホームページやQRコードで排出量に関する情報が提供されている場合があります。皆さんがより温室効果ガスの排出が少ない商品を選ぶようになれば、企業もより多くの温室効果ガスの排出が少ない商品を開発し、販売していくことになります。
ネットショッピングで購入した商品は再配達にならないようにする

最近はオンラインショッピングも盛んですが、購入した商品は再配達にならないよう受け取ると、商品の運搬にかかるエネルギー消費を減らせます。
その他あなたにできること
環境に良い活動、良い生産を行っている企業に投資するという形で、企業を支援することも有効です。
脱炭素のために必要な買い換え、リフォームに対し、経済的な補助を行う制度もあります。国、都道府県、市町村など様々な単位で実施されるので、確認し、生活の脱炭素に役立ててみてはいかがでしょうか。