国立研究開発法人国立環境研究所
環境リスク・健康研究センター
リスク評価科学事業連携オフィス 生態毒性標準拠点 Reference Laboratory for Ecotoxicity

第3回生態影響試験チャレンジテスト参加者募集のご案内

*応募受付を終了いたしました*
募集期間 2019年4月15日(月)から5月17日(金)15時まで
参加資格 本チャレンジテストでは、参加資格は特にありません。
個人、民間、公的機関を問わず、
幅広い参加者を希望いたします。
ただし、参加機関は「3.参加資格」の試験法のうち
1つまたは複数を用いて実施すること。
募集予定
件数
20件程度
(希望者が多い場合、抽選となる場合があります)
 主催 国立研究開発法人国立環境研究所
環境リスク・健康研究センター
リスク評価科学事業連携オフィス 生態毒性標準拠点

1.公募の概要

 国立環境研究所環境リスク・健康研究センター リスク評価科学事業連携オフィス 生態毒性標準拠点では、初代拠点長(現愛媛大学鑪迫典久教授)の発案で、平成29年に第1回生態影響試験チャレンジテストを主催しました。この中では、(1)試験機関間の生物応答試験結果の再現性、変動幅を測ること、(2)様々な種類の生物応答試験の適用性比較を行うことの2つを目的とし、それぞれの機関が得意とする生物応答試験を利用して共通のサンプル(生態毒性標準拠点で用意した模擬事業所排水)について試験を行い、その結果を総合的に比較しました。平成30年にも同様に第2回生態影響試験チャレンジテストを開催し、環境省から提案されている生物応答を用いた排水試験法(検討案)の生態影響試験法3種、化審法や農薬取締法で行われている試験法等の指定した試験手法を用いて共通のサンプル(生態毒性標準拠点で用意した模擬事業所排水)について試験を行い、その結果を総合的に比較することによって、複合化学物質の評価に適した試験法の洗い出しとそれらの適用妥当性を検証し、将来取り組むべき課題の抽出に役立てていくことを目的として行いました。

  イメージイラスト

 第3回生態影響試験チャレンジテストでは、過去のチャレンジテストで明らかになった課題を改善しつつ、生態影響試験の普及啓発に向けて引き続き多くの試験機関にご参加いただきたいと考えております。このチャレンジテストは得られた個別のデータは守秘します。
 環境省の「生物を用いた水環境の評価・管理手法に関する検討会※」が平成31年3月に公表した「生物応答試験を用いた排水の評価手法(仮称)とその活用の手引き(中間とりまとめ案)」でも、生態影響試験の活用に向けた現状と課題、展望が記されています。そこで、生態影響試験の信頼性を向上させるための「生物応答試験を用いた排水の評価手法(仮称)を行う試験機関認証制度」の整備にも役立てたいと考えていますので、より多くの皆様にチャレンジしていただきたく、幅広い参加者を希望いたします。


  生物を用いた水環境の評価・管理手法に関する検討会 参照
   http://www.env.go.jp/water/seibutsu/conf.html


2.チャレンジテストの目的

 第3回生態影響試験チャレンジテストでは、以下について検討します。

  • 試験機関間の生物応答試験の再現性、変動幅のデータの蓄積を行う
    既存の試験法を行った試験機関間での結果比較を行い、日本全国で自らの試験結果がどのあたりに位置するのか等の結果が得られます。具体的には排水管理手法で提案されている生物試験法(魚類、甲殻類、藻類を用いた短期慢性毒性試験)で得られる試験結果の試験機関間のばらつきが明らかになります。

3.参加資格

 本チャレンジテストでは、参加資格は特にありません。
 個人、民間、公的機関を問わず、幅広い参加者を希望いたします。
 しかしながら、今回は目的を絞るために、ご参加いただく機関は以下の試験法のうち1つまたは複数を用いて実施していただくこととします。

 
  • 国立環境研究所・環境省から平成25年に公表した「生物を用いた排水試験法(検討案)に記載されている胚・仔魚期短期毒性試験、ニセネコゼミジンコを用いた繁殖試験、ムレミカヅキモを基本とした藻類生長阻害試験
  • 海産・汽水生物を用いた慢性毒性短期試験
  • 化審法・農薬取締法で規定されている、魚類急性毒性試験およびミジンコ類遊泳阻害試験
  • 藻類遅延発光試験

4.募集の詳細

  • 1参加者(機関)につき1サンプルを無償で配布します。サンプル量は上限2Lとします。必要量を申し込み時に申請してください。ただし、1度に複数の試験をする場合や多量のサンプルを必要とする試験の場合には相談に応じます。
  • 参加者は原則公開にしますが、匿名を希望する試験機関(個人)の場合には、相談に応じます。
  • テストサンプルの作成、サンプル容器および送料は生態毒性標準拠点で負担します。
  • 試験の実施に係る費用は各自で負担してください。
  • データのとりまとめは、生態毒性標準拠点に一任させていただきます。ただし、解釈等で不明の点がある場合には相談に応じます。
  • 試験結果をメール(エクセルファイル)で7月19日(金)までに送付ください。結果は、生態毒性標準拠点で再計算することを考慮して生データでの提出をお願いします。ただし既定の統計処理が可能な方は、統計処理済のものも併せて送付ください。送付が期日よりも遅れる場合には相談に応じます。
  • 結果について、9月に開催される日本環境毒性学会(9月25, 26, 27日 国立環境研究所 茨城県つくば市)にて報告する予定です。(変更になる場合があります)
  • チャレンジテストの結果をとりまとめた論文の執筆も進めていきたいと考えております。
  • ご不明の点は、下記問合せ先電子メールアドレスまでご連絡をお願いします。


5.募集予定件数

  20件程度
  (希望者が多い場合、抽選となる場合がありますので、ご了承ください)


6.第3回生態影響試験チャレンジテストのスケジュール

   参加者募集: 4月15日(月)から5月17日(金)15時まで
   参加者選定・確定・通知: 5月20日(月) 
   試験排水の調整と配布: 5月下旬 ( 5月20日 ~順次 )
   各参加者の試験実施: 排水が届き次第、順次
   参加者の試験結果データの事務局への送付〆切: 7月19日(金)必着
   日本環境毒性学会で成果報告予定
    ※チャレンジテストのスケジュールは、予告なく変更になる場合があります。
     予めご了承ください。


7.応募方法

*応募受付を終了致しました*

  受付期間:2019年4月15日 (月) ~5月17日 (金) 15時まで
  締切り後、事務局より電子メールにて「確定メール」を送信致します。
  (送付予定:2019年5月下旬)


8.問い合わせ・申込み先

国立研究開発法人国立環境研究所 環境リスク・健康研究センター
リスク評価科学事業連携オフィス 生態毒性標準拠点
第3回生態影響試験チャレンジテスト事務局
担当: 山本、渡部、山岸、阿部、小塩
住所: 〒305-8506 茨城県つくば市小野川16-2
Tel,FAX: 029-850-2851
Email: challenge-test(末尾に「@nies.go.jp」がつきます)