国立研究開発法人国立環境研究所
環境リスク・健康領域

第23回生態影響試験実習セミナー受講者募集のご案内

 国立環境研究所環境リスク・健康領域環境リスク科学研究推進室および生態影響評価研究室では、生態影響試験に関する標準機関として、幅広い機関への試験の普及を図るため、2011年度より「生態影響試験実習セミナー」を年2回開催しております。
 23回目となる今回は、OECDテストガイドライン等に準拠した各種ミジンコ(オオミジンコ、ニセネコゼミジンコ、タマミジンコ)を用いた繁殖試験の導入・技術向上のサポートを目的とした座学・実習に加え、ミジンコ試験に関する最新情報の共有のための講義を予定しております。皆様のご参加をお待ちしております。

日程 令和8年7月15日(水)~17日(金)
15日:10:00~17:00、16日:09:30~17:00、17日:09:00~12:00
場所 国立環境研究所 環境リスク研究棟
〒305-8506 茨城県つくば市小野川16-2
対象 ミジンコ繁殖試験の導入及び
技術向上を目指したい方
定員現地参加20名
(原則各機関1名。定員超過の場合、抽選により決定)
オンライン参加
(座学・講演等のWeb配信の受講)は制限なし
参加費 なし
(昼食費および懇親会費は必要に応じて実費となります)

 ※初心者から中級者向けの基本的な概要・操作説明及び実習を予定しております。

開催の趣旨

 国立環境研究所環境リスク・健康領域環境リスク科学研究推進室および生態影響評価研究室は、生態影響試験に関する標準機関として生態影響試験の普及・標準化を重要なミッションの1つと位置づけており、新たに導入を検討している試験機関や民間試験施設、地方環境研究所等を対象に、基礎的な知識・技術等の普及を目的とした短期実習セミナーを2011年度より開催しております。
 23回目となる今回は、ミジンコ繁殖試験の導入・技術向上のサポートを目的とした座学・実習を実施する予定です。国内外の化学物質有害性評価では、OECDテストガイドライン211(OECD TG 211)に準拠した、オオミジンコ(Daphnia magna)を用いた21日間繁殖試験が広く使用されています。北米原産のオオミジンコは大型で繁殖能が高く、観察や飼育が容易な一方、生まれてから繁殖開始まで約1週間かかるため、試験期間が21日間と長く、さらに1個体あたり100個体前後産仔するため計数の労力もかかります。一方、日本も含めた一部の国々では、事業場排水や環境水などの環境影響評価のため、より短期間(約1週間)かつ小スケールで試験ができるニセネコゼミジンコ(Ceriodaphnia dubia)を用いた繁殖試験(USEPAやISO試験法、生物応答を用いた排水試験法(検討案)など)も使用されています。ニセネコゼミジンコはオオミジンコと同等の感受性を示すことが多くの文献で示されており、化学物質有害性評価にも使用できれば、時間や費用等の節約により、試験・評価の迅速化に繋がることが期待されます。ただし、オオミジンコ、ニセネコゼミジンコともに日本では外来種であり、国内の生態系保全を目的とした高次のリスク評価や水生生物保全基準の設定においては、在来種のミジンコを用いた繁殖試験が必要とされています。これらの背景を踏まえ、現在、ニセネコゼミジンコに加え、日本を含めたユーラシア大陸に広く生息するタマミジンコをOECD TG 211に追加するための検討を日本と韓国の共同で行っています。
 そこで本セミナーでは、オオミジンコと比べながら、タマミジンコおよびニセネコゼミジンコを用いた繁殖試験法の導入・技術向上のサポートを目的とした座学・実習を実施する予定です。また、ミジンコを用いた新たな生態影響試験法やその研究事例についてもご紹介させていただく予定です。
 本セミナーは、基本的な試験操作に加え、技術や精度のさらなる向上を目指したい方を対象としたものではありますが、一方で、生態毒性試験に携わる方々が一堂に会し、意見交換や情報共有ができる貴重な場でもあります。ぜひ経験を問わず幅広い層の方々からのご参加をお待ちしております。
 

セミナーの内容

 OECD TG 211に準拠したオオミジンコを比較対象に、生物応答を用いた排水試験法(検討案)に準拠したニセネコゼミジンコ繁殖試験や、これを参考に開発されたタマミジンコ繁殖試験を対象として、主に以下の内容を実施します。


  • OECD TG 211の改訂に関わる最新動向についての解説
  • 各種ミジンコを用いた繁殖試験の解説と実習
  • 生態影響試験に関わる質問・相談の受付
  • ミジンコを用いた新たな生態影響試験や研究事例等の紹介

プログラム(予定)

 (※プログラムの内容は、予告なく変更する場合があります。予めご了承下さい。)

日時内容
【1日目】 7月15日(水)
09:30~10:00 受付
10:00~10:10 開会の挨拶、セミナー開催の趣旨など
10:10~11:00[座学]ニセネコゼミジンコ繁殖試験の概要
11:00~12:00[実習]ニセネコゼミジンコ繁殖試験(模擬試験)の実施
12:00~13:00 昼食(自己紹介)
13:00~13:45[座学]タマミジンコ繁殖試験の概要
13:45~14:30[実習]ニセネコゼミジンコ繁殖試験(模擬試験)の実施(続き)
14:30~15:45[実習]タマミジンコの個別飼育と観察
15:45~16:00 休憩
16:00~16:50[講演]ミジンコを用いた生態影響試験法の最新動向(仮)
16:50~17:00 質疑応答+翌日の説明等
18:00~20:00 懇親会(任意)
【2日目】 7月16日(木)
09:30~10:15[座学]オオミジンコ繁殖試験の概要
10:15~11:00[実習]オオミジンコ繁殖試験の観察
11:00~12:00[実習]ニセネコゼミジンコ繁殖試験(模擬試験)の観察
12:00~13:00 昼食
13:00~13:40[座学]ミジンコの飼育方法
13:40~14:20[実習]ミジンコの飼育方法(換水や継代方法)
14:20~15:45[見学]環境リスク棟実験施設、アクアトロンの見学
15:45~16:00 休憩
16:00~16:45[講演]ミジンコを用いた研究事例の紹介(仮)
16:45~17:00 質疑応答+翌日の説明等
【3日目】 7月17日(金)
09:00~10:15[実習]ニセネコゼミジンコ繁殖試験(模擬試験)の換水、
 タマミジンコ・オオミジンコの観察
10:15~11:30[座学+実習]統計解析
11:30~12:00 質疑応答、アンケートの実施、閉会の挨拶

参加申込み方法

  • 参加希望の方は、下記URLの参加申込フォームより必要事項を記載の上、下記の期日までにお申込みください。現地での参加者は各機関につき原則1名までとし、定員の20名を超過した場合は、抽選により参加者を決定させていただきます。
     

     https://forms.cloud.microsoft/r/4MasUTNdWe ※こちらのリンクは外部サイトに移動します.


  • 上記よりお申込み出来ない場合は、電子メールからもお申込みいただけます。下記を記載の上、件名を 『セミナー参加申込み』 として、メールアドレスメールまでお送りください。
       参加者氏名(フリガナ)、所属(職名)、メールアドレス、電話番号、参加希望形式、
       生態影響試験の実施状況・経験、本セミナーで対象とする生態影響試験に関わる質問

参加申込期間と受付通知

 参加申込期間:令和8年5月26日(火)~現地参加6月12日(金)まで
~オンライン参加7月7日(火)まで
 参加受付通知:現地参加の方は6月16日(火)までに電子メールにてお知らせいたします。
オンライン参加の方は7月8日(水)頃にWeb接続情報(Webexを予定)をお送りいたします。

問い合せ先

 国立研究開発法人国立環境研究所 環境リスク・健康領域
 第23回生態影響試験実習セミナー事務局
 担当:渡部、山岸、大野、山本
 Tel:029-850-2864
 E-mail:e-mail: referencelab.risk(末尾に「@nies.go.jp」がつきます)