環境リスク・健康研究センター リスク評価科学事業連携オフィス 生態毒性標準拠点では、生態影響試験に関する標準機関として、幅広い機関への試験の普及を図るため、平成23年度より「生態影響試験実習セミナー」を開催しております。
第13回目となる今回は、主にニセネコゼミジンコを用いた繁殖試験を対象に、試験経験があり試験精度の向上等を目指したい方を対象に、平成30年12月5日(水)~7日(金) の3日間の日程で開催します。皆様のご参加をお待ちしております。
日程 | 平成30年12月5日(水)~7日(金) 5日:10:00~17:30、6日:10:00~17:15、7日:10:00~15:00 |
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場所 | 国立環境研究所 環境リスク研究棟 〒305-8506 茨城県つくば市小野川16-2 |
対象 | ニセネコゼミジンコを用いた繁殖試験の 精度向上や更なる活用等を目指したい方※ |
定員 | 20名 参加者は各機関につき2名 定員超過の場合、 生態影響試験の経験等を考慮し参加者決定 |
参加費 | 5,000円 (但し、昼食費、懇親会費は含みません) |
※初心者向けに基本的な概要・操作説明も予定しているが、試験経験があるほうが望ましい。
日本では現在、化審法や農薬取締法において、化学物質の水生生物等に対する影響を評価するため、藻類や甲殻類、魚類などを用いた生態影響試験が導入されています。しかし事業場等の排水に含まれる多種多様な化学物質に対して、各種法令によって規制・監視されている物質は限られています。そのため、新規の化学物質や複数の物質による複合的な生態影響が懸念されています。
そこで諸外国では、排水評価・管理において生態影響試験を活用する手法の導入が進んでおり、国内でも環境省において検討が進められています。これを受けて、新たに生態影響試験の導入を検討する機関も増えていくと考えられますが、信頼性の高い試験結果を得るためには、ガイドラインに示された試験法の実際を経験し、操作技術のノウハウ修得、必要な設備・器具等の整備、安定的な試験生物の入手・飼育等を行うことが重要です。
そこで、環境リスク・健康研究センター リスク評価科学事業連携オフィス 生態毒性標準拠点では、生態影響試験に関する標準機関として、生態影響試験を実施している、または導入を検討している試験機関や地方環境研究所等を対象に、基礎的な知識・技術等の普及を目的とした短期実習セミナーを平成23年度より開催しております。
第13回目となる本セミナーでは、環境省で検討中の「生物応答を用いた排水試験法(検討案)」より、甲殻類のニセネコゼミジンコを用いた繁殖試験を対象とした座学と実習を行います。今回は、基本的な試験操作に加え、試験結果の信頼性や精度の向上や、試験法の更なる活用を目指したい方を対象とした、やや中級者向けの内容を予定しております。皆様のご参加をお待ちしております。
カナダ・米国の排水試験法や国内で検討中の「生物応答を用いた排水試験法(検討案)」に用いられている、ニセネコゼミジンコ(Ceriodaphnia dubia)を用いた繁殖試験を対象とし、主に以下の内容を実施します。
(※プログラムの内容は、予告なく変更する場合があります。予めご了承ください。)
日時 | 内容 |
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【1日目】 12月5日(水) | |
9:30~10:00 | 受付開始 |
10:00~10:15 | セミナー開催趣旨、概要の説明 |
10:15~11:00 | [座学] 試験の概要 |
11:00~12:00 | [実習] 試験の開始 |
12:00~13:00 | 昼食(自己紹介) |
13:00~14:00 | [実習] 試験の開始(続き) |
14:00~14:30 | [座学] 飼育方法について |
14:30~15:20 | [実習] 飼育操作の実施 |
15:20~15:30 | 休憩 |
15:30~16:15 | 講義: ミジンコの内分泌シグナル伝達機構の解明およびそれを利用した新規試験法の開発(宇都宮大学 宮川一志先生) |
16:15~16:30 | 休憩 |
16:30~17:15 | 講義: ミジンコを用いたマイクロコズム試験法の開発について(富山県立大学 坂本正樹先生) |
17:15~17:30 | 質疑応答・本日の実習のまとめ・明日の予定確認 |
18:00~ | 懇親会(つくば駅周辺) |
【2日目】 12月6日(木) | |
10:00~10:10 | 本日の日程説明 |
10:10~11:00 | [実習] 模擬試験の観察 |
11:00~12:00 | [座学] 試験結果の算出方法について、模擬試験結果の集計 |
12:00~13:00 | 昼食 |
13:00~14:30 | 見学:実験施設の見学・器具等の紹介 |
14:30~14:45 | 休憩 |
14:45~16:15 | [座学] 試験結果の統計解析の実施 |
16:15~16:50 | [座学] 試験法の精度管理について |
16:50~17:00 | 質疑応答・本日の実習のまとめ・明日の予定確認 |
【3日目】 12月7日(金) | |
10:00~10:05 | 本日の日程説明 |
10:05~11:15 | [実習] 試験の換水 |
11:15~12:00 | 相談受付・筆記テスト・アンケートの実施 |
12:00~13:00 | 昼食 |
13:00~13:50 | 講義:第2回チャレンジテストにおけるミジンコ試験結果について(国環研) |
13:50~14:40 | 講義:生物応答を用いた排水評価・管理におけるミジンコの活用について(国環研) |
14:40~15:00 | テスト結果の発表・閉会の挨拶・写真撮影 |
参加受付期間 : 平成30年10月15日(月)~11月12日(月)(期間延長)
参加証送付 : 11月13日(火)までに電子メールにて送付いたします。
国立研究開発法人国立環境研究所 環境リスク・健康研究センター
第13回生態影響試験実習セミナー事務局
担当:日置(ひき)、渡部(わたなべ)、山本(やまもと)
Tel: 029-850-2864