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この50年くらいの間に、日本では、ビル・工場・道路・ダム・港・ゴルフ場などたくさんの大きな施設(しせつ)が造られました。その結果(けっか) 、美しい環境(かんきょう)がこわされて、いろいろな問題が起こっています。
このような反省から、大きな開発を行うときには、その計画をスタートさせる前に、その開発により、環境にどんな影響(えいきょう)があるのか調査(ちょうさ)をしようということになりました。この調査を環境アセスメントといいます。
環境アセスメントは、調査の結果をまわりに住む人びとに知らせ、その人たちの意見も聞いて、よい環境が守られるようにしようというのが目的です。
ところが、事業などの実施(じっし)が決まってから評価(ひょうか)が行われているように見受けられ、環境の評価が不十分であり、環境保全のために有効(ゆうこう)に機能(きのう)していないという批判(ひはん)もあります。
そこで、現在では事業等の実施を決める前の計画段階(だんかい)から、関係する人を集めて議論(ぎろん)を進める「戦略(せんりゃく)環境アセスメント」という新しい考え方が注目されています。今後、よりよい制度改革(せいどかいかく)が期待(きたい)されています。 |
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