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Q&A
酸性雨へもどる
ジャンルキャラクター Q2)なぜ、雨が酸性になるのですか?
 料理で使うお酢(す)やレモンの汁(しる)は、すっぱいでしょう。これは、その液(えき)が酸性(さんせい)だからです。そして酸性の液は、ものをとかす性質を持っています。
 さて、雨を酸性にしてしまう犯人(はんにん)はだれかというと、それは、工場や火力発電所(はつでんしょ)から出る煙(けむり)や、自動車から出る排気(はいき)ガスだといわれています。工場などで石炭や石油を燃(も)やしたり、自動車で燃料(ねんりょう)を燃やすと、イオウ酸化物(さんかぶつ)やチッ素(そ)酸化物というものができます。これらは、空中をただよい、反応によって酸性の物質(ぶっしつ)になり雲や霧(きり)にとけこみ、雨になって地上に降(ふ)ってきます。これが酸性雨(さんせいう)です。

 酸性雨のもとになる大気汚染(おせん)物質は、風にのって遠くまで運ばれます。外国からやってくることもあります。日本では、工場や火力発電所に、排出(はいしゅつ)ガスをきれいにする装置(そうち)が取りつけられています。また、自動車の排気ガスもきれいになってきました。しかし、車の増(ふ)え方が激(はげ)しいので、空気はきれいになっていません。自動車メーカーは、有害(ゆうがい)な排気ガス発生量の少ないハイブリッドカーなどの環境にやさしい車の開発を進めています。
映像を見る 酸性雨イメージ画像
工場や自動車から出るちっ素酸化物やイオウ酸化物が原因となって、酸性雨がふる。
 
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