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環境省(当時環境庁)は、1983年から国内の多数(たすう)の地点で雨水の測定(そくてい)を行ってきました。pHは、7で中性で値が低いほど酸性を示します。最近の国内の雨水の年間平均pHは、4.7です。ほぼ日本全国で酸性雨(さんせいう)が降(ふ)っています。この20年間では、pH値の大きな変動(へんどう)はありません。その他にも地方(都道府県)でも雨水の測定が行われています。
また、全国の小学生に呼(よ)びかけて簡単な試験器具(しけんきぐ)を使って、雨が酸性かどうかを調べる活動も行われています。1995年7月1日から8月31日の調査(ちょうさ)結果を見ると、全国平均で、pH(ピーエイチ)の値が、5.4でした。自然(しぜん)の状態(じょうたい)の雨は、pHの値が5.6くらいですから、弱い酸性雨ということになります。
この調査の結果では、関東地方など人の多いところを中心にして、酸性雨が降っていること、また、大きな道路が近くにあるところは、そうでないところよりやや強い酸性の雨が降っていることがわかりました。
なお、日本で降る酸性雨の約半分は、中国の大都市などから運ばれてくるイオウ酸化物(さんかぶつ)などが原因(げんいん)であることがわかっています。 |
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