人間をはじめ、多くの生き物は、呼吸(こきゅう)によって体に酸素(さんそ)を取り入れて生きています。また、人間は石油などの化石燃料(かせきねんりょう)を燃(も)やして作ったエネルギーを使ってくらしていますから、呼吸以外にも、多くの酸素を使っています。
では、なぜ地球の酸素がなくならないかというと、そのひとつは、地球上には人間などの生き物が使う以上にとてもたくさんの酸素があるということです。
しかしその酸素は、もともと地球の空気にふくまれていたのではありません。30億(おく)年もの長い時間をかけて植物が光合成(こうごうせい)によって作り出したのです。植物は、葉っぱから取りこんだ空気中の二酸化炭素(にさんかたんそ)と、根から吸い上げた水や養分(ようぶん)、
それに太陽の光の3つから栄養を作り、このときに空気中に酸素をはき出します。これが光合成です。
地球の酸素がなくならないもうひとつの理由は、いまも植物たちが光合成(こうごうせい)をして酸素を作り出しているからです。ですから森の木を大切にしなければいけないのです。
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植物は、空気中の二酸化炭素を体の中にとりこむしくみを持っている。 |
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