「ラムサール条約
(じょうやく)
」とは、国境
(こっきょう)
をこえて飛んでくる水鳥たちが、休んだりえさを取ったりできるように、湖や沼や海などにある湿地
(しっち)
を守りましょうという、国際的
(こくさいてき)
な条約です。1971年にイランのラムサールで開かれた会議で決まったので、この名前がつきました。 2005年9月現在、締約国
(ていやくこく)
数146か国、登録湿地数
(とうろくしっちすう)
1462か所、登録湿地の総面積は、125,418,345ヘクタールとなっています。
この条約に登録された湿地は、その国が湿地の環境
(かんきょう)
を守るように努力
(どりょく)
しなくてはなりません。日本では、2002年の11月までに13か所の湿地が登録されてましたが、2005年11月に開催された第8回締約国会議において新たに20か所追加され、合計33か所になりました。
[今までの登録湿地]
釧路湿原
(くしろしつげん)
、 クッチャロ湖、ウトナイ湖、霧多布湿原
(きりたっぷしつげん)
、厚岸湖・別寒辺牛湿原
(あっけしこ・べかんべうししつげん)
、宮島沼
(みやじまぬま)
<以上、北海道>、 伊豆沼・内沼
(いずぬま・うちぬま)
<宮城県>、谷津干潟
(やつひがた)
<千葉県>、佐潟
(さかた)
<新潟県>、片野鴨池
(かたのかもいけ)
<石川県>、 藤前干潟
(ふじまえひがた)
<愛知県>、琵琶湖
(びわこ)
<滋賀県>、漫湖
(まんこ)
<沖縄県>。
[新たな登録湿地]
雨竜
(うりゅう)
沼湿原、サロベツ原野、濤沸
(とうふつ)
湖、阿寒湖、野付半島・野付湾、風蓮
(ふうれん)
湖・春国岱
(しゅんくにたい)
<以上、北海道>、仏沼<青森県>、蕪栗
(かぶくり)
沼・周辺水田<宮城県>、奥日光の湿原<栃木県>、尾瀬<福島・群馬・新潟県>、 三方五
(みかたご)
湖<福井県>、串本沿岸海域<和歌山県>、中海<鳥取・島根県>、宍道湖<島根県>、秋吉台地下水系<山口県>、くじゅう坊ガツル・タデ原湿原<大分県>、藺牟田
(いむた)
池、屋久島永田浜<以上、鹿児島県>、慶良間
(けらま)
諸島海域、名蔵
(なぐら)
アンパル<以上、沖縄県>
日本国内のラムサール条約登録地(環境省ホームページから引用)
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