いま地球がたいへん! トップページへ 国立環境研究所

Q&A
生き物たちの絶滅へもどる
ジャンルキャラクター Q5)「ワシントン条約」って、どんな条約ですか?
 「ワシントン条約(じょうやく)」とは、絶滅(ぜつめつ)のおそれのある野生の動植物を守るために、それらを売ったり買ったりできないようにしようという、国際的(こくさいてき)な取り決めのことです。

 お金をもうけるために野生動物を生けどりにしたり、殺(ころ)して毛皮や角やきばを取って売ったりする人がいます。また、それをほしがって買う人もいます。こういう人たちによって、野生の動物や植物がどんどん絶滅しそうになっているのです。

 そこで1973年に、アメリカ合衆国(がっしゅうこく)のワシントンに世界81か国が集まって、この条約を作りました。2003年には164か国がこの条約に参加しています。

 ワシントン条約では、絶滅のおそれのある動植物を、絶滅しそうな順に3つのグループに分けています。ジャイアントパンダやゴリラなど、もっとも絶滅のおそれがあるおよそ900種のグループについては,生きたままはもちろん、毛皮やきばなどの体の一部や、その加工品(かこうひん)も取り引きができないことになっています。あとのふたつ、今に絶滅するかもしれない生き物のグループや、それぞれの国がとくに保護(ほご)したい生き物のグループも、自由に取り引きできないことになっています。
 

押収された品物の写真
ワシントン条約に違反(いはん)して、押収された生き物のはくせいや、角やほねで作った品物。(写 真・東京税関)
 
ページのトップへ
 
Copyright(C) 2003 National Institute for Environmental Studies. All Rights Reserved. No reproduction or republication without written permission.
このHPに掲載の記事・動画・静止画・イラスト等のすべてのコンテンツ の無断複写・転載を禁じます。