日本にはナウマンゾウというゾウがいました。日本のあちこちで化石が見つかっていますが、石器時代の人間が狩(かり)の獲物(えもの)にしたために、約2万年前に絶滅(ぜつめつ)したといわれています。また、ニホンオオカミは、本州、四国、九州に広くすんでいましたが、1905年を最後に生きたニホンオオカミを見た人はいません。これも人間が殺(ころ)してしまったり、外国からつれてきた動物の病気がうつったりしたためだといわれています。
世界に目をむけましょう。ステラーダイカイギュウは、北太平洋にすんでいた体重4トンもある巨大なジュゴンのなかまです。しかし、発見からわずか27年目の1768年、肉や油や毛皮を求めた人間に取りつくされて絶滅(ぜつめつ)しました。また、大きくて飛べない鳥たちは、あっという間に人間や人間が持ち込んだ動物に食べられてしまいます。マダガスカル島の西にあるマスカリン諸島(しょとう)にすんでいたドウドウ、ニュージーランドにすんでいたモア。どちらも200年ほど前に絶滅(ぜつめつ)しました。このほか、人間が絶滅(ぜつめつ)させた動物は数え切れません。 |
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アフリカゾウ、クロサイ、ベンガルトラなどは絶滅が心配されている。ニホンオオカミ、ドードー、リョコウバトは、すでに絶滅した。日本産のトキも絶滅している。 |
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