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●世界の国々が一丸となって、地球温暖化対策(ちきゅうおんだんかたいさく)に取り組む
1992年に国連のもとで、世界の国々が地球温暖化をくい止める取り組みの約束をしました。その後の1997年に、京都で会議を開催(かいさい)し、世界の国々が一緒(いっしょ)になってさらに対策を進めようと、約束の文書を取り決めました。それが京都議定書(きょうとぎていしょ)です。これにはどの国が、いつまでに、地球温暖化の原因(げんいん)となっている温室効果(こうか)ガスを、どれだけ減(へ)らすかが決められています。具体的には、先進国(せんしんこく)全体で、2008年から2012年まで(第一約束期間)に、二酸化炭素(にさんかたんそ)、メタンなど6種類の温室効果ガスを、1990年に排出(はいしゅつ)していた量よりも5%削減(さくげん)するという約束です。日本は6%減らすことを約束しました。また、約束を守れなかった国は、次の約束期間(第二約束期間)の削減目標が厳(きび)しく設定されることになりました。そして、この約束は、2005年2月に実行に移されることが決まりました。
しかし、現在、まだ世界の先進国のすべてが、地球温暖化対策の実行を約束する文書である京都議定書に同意したわけではありません。世界の国々が地球温暖化対策に取り組んでいくための第一歩でしかありません。今後さらなる取り組みが必要です。
●自然のクリーンエネルギーや省エネルギー技術(ぎじゅつ)の開発
地球温暖化を止めるには、その原因となる二酸化炭素などの温室効果ガスを出さないようにすることが重要(じゅうよう)です。
重油を燃(も)やして、二酸化炭素を排出(はいしゅつ)する火力発電(はつでん)などに対して、風の力や太陽光などの自然(しぜん)のクリーンなエネルギーで、電気や温水を作る技術や、電気やガソリンをたくさん使わなくてすむ照明器具・エアコン・冷蔵庫(れいぞうこ)、自動車を作るなど、省エネルギーの技術が開発されています。
また、国や地方公共団体は、そういった技術が広く利用されるように、法律(ほうりつ)や政策(せいさく)などを作り、社会の仕組みを変えようとしています。もちろん市民や市民団体(だんたい)もお金を出し合って地域(ちいき)に太陽光発電や風力発電の装置(そうち)を設置(せっち)するなど、社会を変える活動を始めています。
●私達が今からできること
使っていない部屋の明かりやテレビをつけっぱなしにしていないか。冷蔵庫のドアを何度も開けたり、開けっぱなしにしていないか。エアコンで部屋を冷やしすぎたり暖(あたた)めすぎたりしていないか、むだに電気を使っていないか。こんな身近で注意できることが、地球温暖化をくい止めることにつながります。
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