
|
まず、「異常気象(いじょうきしょう)」とはどういうことかを知っておきましょう。ちょっと雨の日が長く続いたり、2、3日気温が低かったりしただけでは、異常気象とはいいません。
「異常気象」というのは、「それぞれの地点で、雨の量や風の強さなど気象に関わることがらが、それまでの30年間(あるいはそれ以上の長い間)に一回ていどしか観測(かんそく)されたことがないくらいに、高(多)かったり低(少な)かったりした場合」をいっています
たとえば、ある年の東京の8月の平均気温を調べたら、とても高くて、それまでの30年間に、こんなに高い年はなかったという場合、それは「異常気象」ということができます。
また、人間の生活にとくに大きな被害(ひがい)を出した雨・雪・風などの大気現象(げんしょう)を異常気象という場合もあります。
最近の異常気象では、2003年の夏にヨーロッパをおそった猛暑(もうしょ)があります。フランスでは暑さのために、お年寄りなどを中心に1万人以上が亡(な)くなりました。日本でも、1984年はとても寒い冬、1985年は猛暑(もうしょ)、
1989年〜1993年はあたたかい冬、1993年は冷夏・多雨、1994年は猛暑・少雨などの異常気象が続いています。2004年には10の台風が上陸し、東京では真夏日が70日もあり、各地で温度上昇が見られました。
これらの異常気象が地球温暖化(ちきゅうおんだんか)のせいかどうかわかっていませんが、地球温暖化が進むと異常気象の発生の回数が増(ふ)えると予想されています。 |
|
|
 |
|
|
 |
|
|