巻末補足資料2 「環境に関する総合的な情報の提供」に関する補足説明
(11〜13ページ関係)
- 第2期中期計画(平成17年度策定)においては、「環境に関する総合的な情報の提供」に係る数値目標設定の前提としていたのは、当時、国立環境研究所が事業主体となり(財)環境情報普及センターが運用していたウェブサイトであるEICネット(Environmental Information & Communication Network。研究情報のみならず官民学の幅広い環境情報のネットワークを指向していた。)を発展させることであった。そのため計画の数値目標は同サイトの17年度の利用件数をもとに、それを中期目標期間中にどこまで発展させるかの目標を設定したものである。
- その後、EICネットのように既に民間で展開が可能な状況となったものは民間に委ねるべきとの議論から、平成19年12月24日に閣議決定された「独立行政法人整理合理化計画」において、「平成19年度中に、EICネットについて国立環境研究所としての情報提供業務を廃止する」とされた。
- これを受けて国立環境研究所は平成19年9月をもってEICネットから撤退し、EICネットに対して国立環境研究所が供給していた研究情報、技術情報などをベースとした新たな環境情報の提供サイトとして「環境研究技術ポータルサイト」を立ち上げ、平成22年度からはそれをさらに発展させた「環境展望台」を運営している。
- 以上のように、この数値目標については、計画策定時に前提としていたEICネット事業から国立環境研究所が撤退し、計画期間中に新たな情報サイトを一から立ち上げたという経緯を捨象して、EICネットと現在の環境展望台とを比較をして数値目標非達成と単純に記述していることに注意をお願いしたい。
- これらの経緯を整理して下図に示した。なお、新たに立ち上げた環境研究技術ポータルサイトについて利用件数を見ると、平成22年度の利用件数は約76万件であり、平成19年度の約25万件に比べて3倍の件数となっている。
