(6) 研究活動に関する広報、啓発
研究活動についての国民の理解の向上のため、広報誌やパンフレットの発行、研究所の一般公開や、個人、NPO、企業などとのネットワークの形成により、研究活動に関する広報、啓発を実施する。
iii 研究活動に関する広報・啓発
わかりやすい各種紹介パンフレットの作成、広報誌の発行、毎年の研究所の一般公開、団体見学の随時受入、個人、NPO、企業など、様々な主体との幅広いネットワークづくり等を通じて、研究所の活動についての国民の理解向上に努める。
5年間の業務実績
研究活動に関する広報・啓発活動に関しては、順調に進展している。まず、研究所パンフレットについては、総合パンフレット、研究施設案内など用途別に各種作成し、毎年、新たな情報に更新した上、印刷・配布した。総合パンフレットについては毎年日本語版5,000〜8,000部、英語版1,000〜2,000部、施設案内パンフレットは3,000部配布している。
広報誌に関しては、国立環境研究所ニュース(年6回、各2,000部)、地球環境研究センターニュース(月1回、各3,200部)、化学物質環境リスクセンター季報(年3回、各1,000部)を発行している。研究情報誌である「環境儀」は、年4テーマ、各4,000部を発行している。
研究所の一般公開については、毎年2回行ってきたが、来場者の要望に応え、16年度から2回目の公開日を夏休み期間に設定したことなどにより、15年度以前に比べ格段に多くの来場者を得るとともに、開催時期に合わせた展示内容等を検討した結果、来場者数のみならず内容面でも充実してきたと考えている。
○ 国立環境研究所施設公開日・来訪者数の推移
13年度 | 14年度 | 15年度 | 16年度 | 17年度 | |
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科学技術 週間公開 |
4月19日 (木) |
4月18日 (木) |
4月17日 (木) |
4月17日 (土) |
4月23日 (土) |
359人 | 504人 | 454人 | 667人 | 857人 | |
環境月間 又は夏公開 |
6月9日 (土) |
6月8日 (土) |
6月28日 (土) |
7月24日 (土) |
7月23日 (土) |
527人 | 486人 | 352人 | 1,703人 | 3,010人 |
こうした施設公開日以外も研究所の見学希望者に対してはできるだけ多く対応するように努めるとともに、見学者が研究所の活動をより理解しやすくするため、パネルの設置や広報媒体の整備等を行い、内容面での充実も図った。
自己評価
研究所の研究成果などをわかりやすく記述したパンフレットを各種作成し、広く配布してきた。内容面でも更新を重ね、年間5,000〜8,000部を継続的に印刷・配布することができた。また、ニュースレターや研究情報誌の発行により最新の環境研究成果を定期的に発信しており、こうした取組は、個人や団体などさまざまな主体との幅広いネットワーク作りにつながってきている。
また、研究所の一般公開については、来場者の要望に応え、開催時期を夏休み期間に変更するとともに、事前の広報や当日の実施・運営体制を強化することにより、大きな成果につながったと考えている。来場者に対するアンケート結果でも評価を得ており、順調に進展していると考えている。
このように、研究活動に関する広報・啓発については、順調に進展しており、さまざまな主体との幅広いネットワークづくり等を通じて、研究所の活動についての国民の理解向上を図るなど、中期計画の目標を達成することができたと考えている。
第2期中期目標期間においては、第1期中期目標期間の経験等を踏まえつつ、取組に対する必要な点検を行い、より多くの国民の理解を得ていくよう努める。