(5) 成果の普及
調査・研究の成果については、研究所年報の発行(会計年度終了後概ね3ヶ月以内)、研究成果報告書の発行(研究終了後概ね6ヶ月以内)、成果発表会/公開シンポジウムの開催(年1回以上)などにより公開・提供するほか、広報誌やインターネットを介して国民に分かりやすい形で広く普及する。
また、個別の研究成果については、学会誌、専門誌等での誌上発表や、関連学会、ワークショップ等での口頭発表等を通じて普及を図ることとし、研究所全体として、中期目標期間中の誌上発表件数、口頭発表件数をそれぞれ平成8年度から平成12年度までの合計件数の1割増とする。
(5) 研究成果の普及、成果の活用促進等
i 研究成果の普及
下記により研究成果の幅広い普及に努める。その際、環境研究の専門的知識を持たない主体に対しても、研究成果やその活用可能性をわかりやすく正確に説明できるよう、インタープリテーション機能の強化に努める。
- 研究成果の学会誌、専門誌等での誌上発表や関連学会、ワークショップ等での口頭発表(中期目標期間中の誌上発表件数、口頭発表件数をそれぞれ平成8年度から平成12年度までの合計件数の1割増を目指す。)
- わかりやすい研究成果報告書の作成
- 研究成果のインターネットでの提供
- 研究所年報の作成
- 研究成果発表会の毎年開催
- テーマに応じたシンポジウム、ワークショップ等の開催又はそれらへの参加
5年間の業務実績
○ 誌上・口頭発表の年度毎の実績
誌上発表件数 | 口頭発表件数 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
和文 | 欧文 | その他 | 計 | 国内 | 国外 | 計 | |
13年度 | 227 (80) |
310 (254) |
0 | 537 (334) |
756 | 185 | 941 |
14年度 | 289 (105) |
271 (228) |
0 | 560 (333) |
773 | 184 | 957 |
15年度 | 345 (106) |
287 (242) |
0 | 632 (348) |
955 | 198 | 1,153 |
16年度 | 278 (107) |
318 (275) |
0 | 596 (382) |
882 | 239 | 1,121 |
17年度 | 298 (84) |
262 (241) |
14 (13) |
574 (338) |
885 | 260 | 1,145 |
第1期中期目標期間の実績は、「中期目標期間中の誌上発表件数、口頭発表件数をそれぞれ8年度から12年度までの合計件数の1割増(誌上2,640件、口頭4,206件)を目指す」という目標を大幅に上回ることができた(誌上:21%増、口頭39%増)。
わかりやすい研究成果報告書として、13年7月に研究情報誌「環境儀」を創刊し、17年度までに19号を刊行した。また、インターネットに各種研究成果報告書、研究成果の発表資料などを積極的かつ迅速にアップロードした。研究所年報については、毎年度作成・出版するとともに、ホームページからも閲覧できるようにした。
研究成果の発表会として、毎年6月に公開シンポジウムを開催してきているが、15年度からは、東京での開催に加え京都でも開催し、合計1,000人を超える参加者を得ている。公開シンポジウムでは、参加者に対するアンケートを実施し、得られたコメントを次のプログラム構成に活かすなど、発表内容の改善に努めている。また、公開シンポジウムに加え、研究所主催・共催による様々な分野の講演会やワークショップも開催している。
自己評価
研究成果の誌上・口頭発表の件数は、中期計画の目標を十分に達成することができた。わかりやすい報告書として13年度に創刊した「環境儀」も年間4件刊行のペースを維持し、現在(18年6月)までに計20号を発行した。
研究成果をホームページから積極的に発信しており、研究報告書・研究成果はもとより、研究所紹介ビデオ、環境儀、環境科学解説などのコンテンツも迅速にアップロードしている。ホームページは成果普及の強力な手段であり、今後とも内容の充実と迅速な掲載に努めていく。
研究所の成果発表会である公開シンポジウムは、上述のとおり、毎年合計1,000人以上の参加者を得ており、内容面でも、参加者アンケートでは高度な環境研究の内容をわかりやすく伝えているとして、インタープリテーション機能が高く評価されている。
これらの取組により、研究成果をよりわかりやすく、幅広く普及することができたと考えており、中期計画の目標を達成することができたと考えている。