前処理クリーンルーム
NIES-TERRAはAMS測定専用にクラス1000のクリーンルームを備えています。AMSのひとつの特徴として非常に微量で測定ができる点があげられます。これは同時に外部からの汚染があった場合、大きな影響を与えることを意味します。クリーンルームは特別に管理された空調システムによって非常に埃が少ない実験環境を実現しており、外部からの極微量の汚染も防ぐことができます。また、実験者は埃をださない無塵衣を着用して実験に従事しています。
クリーンルーム内には電子精密天秤や二酸化炭素精製用のガラス製真空ライン、さらにグラファイト作製システムが設置されており、試料の前処理からAMS用のターゲット作製までをこの中で実施することが可能です。ここで、分析元素のひとつである14Cの前処理法について簡単に説明したいと思います。14Cを測定するには2つの方法があります。ひとつは試料から作製した二酸化炭素(CO2)を精製し、直接、気体用イオン源に導入して測定する方法、もうひとつはCO2を水素および鉄触媒とともに加熱して、グラファイトという結晶の炭素に還元する方法です。

CO2精製ライン
グラファイト反応管
グラファイト還元用電気炉
鉄触媒上にできたグラファイト
カソードホルダー用プレス機
.カソードホルダー
Return to NIES-TERRA Map
Return to NIES-TERRA top