(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
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アメリカハマグルマ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 アメリカハマグルマ, ミツバハマグルマ

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アメリカハマグルマ
分類群 維管束植物 双子葉・合弁花類 キク科
(Asteraceae, Asterales, Magnoliopsida, Magnoliophyta)
学名 Sphagneticola trilobata
主なシノニム Wedelia trilobata
英名等 Creeping daisy
自然分布 南アメリカ北部
形態 多年草.茎は粗い剛毛を持ち,つる状に匍匐して接地部から根を出して伸び,長さ3~5mになる.葉は被針形,長さ5~10cm,幅2~5cm,短い柄があり対生.表面に剛毛がありざらつく.頭状花序は在来種のハマグルマ(ネコノシタ)に似て,鮮橙色で6~15cmの花茎に単生,径4cmほど.舌状花は長さ1.3cm,幅5mmほど.
生息環境 明るい法面等,耐陰性もあり,湿潤な場所でも群生する.
温度選好性:亜熱帯
繁殖生態 繁殖期:周年開花
風媒花,虫媒花.種子および葉の根元からの発根による栄養繁殖
生態的特性 群日当たりの良い場所で生化し,時に林床や海岸域にも入り込む.繁殖力が強い.
侵入情報
国内移入分布 沖縄諸島各地 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 不明
侵入経路 緑化用に導入されたものが広がっている.
侵入年代 1970年代
影響 固有種の被覆,競合,交雑等
影響を受ける在来生物:在来草本植物(競合),在来種ハマグルマ Melanthera prostrata(交雑)
法的扱い 要注意外来生物(外来生物法),世界の侵略的外来種ワースト100 指定種
防除方法 抜き取り,(刈り取ると断片から発根しクローンが広がる危険性がある),安易に緑化資材として使用しない等
問題点等 情報整理中
海外移入分布 インドネシア,オーストラリア,米国,バミューダ,コンゴ民主共和国,マヨット,太平洋島嶼各地(サモア,パラオ,トンガ,バヌアツ,フィジー,ミクロネシア,ナウル,ニウエ,マーシャル諸島,クック諸島,米領サモア,グアム,北マリアナ諸島,仏領ポリネシア,ニューカレドニア)
備考
外来生物法で要注意外来生物に指定された.世界の侵略的外来種ワースト100.
園芸用に今後暖温帯に持ち込まれれば分布が拡大する恐れがある.
小笠原ではキダチハマグルマ Melanthera biflora が侵入している.
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